中小企業診断士の過去問 令和3年度(2021年) 財務・会計 問8
この過去問の解説 (2件)
予算・実績差異分析の問題です。
販売数量差異は、
=予算販売価格×(実際販売数量-予算販売数量)
=10万円×(1,600個ー1,500個)
=1,000万円
予算より実績が上回っており有利差異となります。
販売価格差異は、
=(実際販売価格ー予算販売価格)×実際販売数量
=(98,000円ー100,000円)×1,600個
= ー3,200,000
予算が実績を下回っており不利差異となります。
よって、正解は4
【基礎知識】
予算実績差異の分析問題です。実際の売上と予算の売上を比較した際に、売上=販売単価×販売数量になりますので、大きく2つの差異に分かれます。単価の差による差異と数量の差による差異です。
単価差を販売価格差異、数量を販売数量差異と言います。縦軸に販売単価、横軸に数量を取って、予算、実績それぞれの長方形を比較した際に両方の差異が視覚的に確認できます。ここで販売数量差異は予算の単価で算定します。販売価格差異は実績の販売個数で算定します。必ずグラフに書いて確認してください。
それぞれの差異が有利側(売上増加側)に触れていることを有利差異、逆の場合を不利差異と言います。
グラフで視覚的に見た方がわかりやすいですが、今回の問題の数値を入れて、表でまとめてみます。
【売上高表】
販売数量
実績 予算 差
1,600 1,500 100
→有利差異
販売単価 実績 98千円 156,800 147,000 9,800
予算 100千円 160,000 150,000 10,000
差異 ▲ 2千円 ▲3,200 ▲3,000
実績の方が売上減=不利差異
販売数量差異は予算の単価でみるため、+10,000千円の有利差異、販売価格差異は実際の販売個数でみるため、3,200千円の不利差異になります。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
正解です。
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