過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

中小企業診断士の過去問 令和3年度(2021年) 企業経営理論 問18

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
I.L.ジャニス( I.L.Janis )が提唱した集団思考( groupthink )の先行条件と兆候に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
   1 .
誤った判断を下すことは許されないというような外部からの強い圧力に集団がさらされる場合、集団思考が起きやすい。
   2 .
機密情報を扱う場合のように集団のメンバーが限定されると、その集団は孤立しやすくなるため、現実に即さない議論が促進されやすい。
   3 .
集団思考の兆候として、自分たちの集団の能力を過小評価し、集団における意思決定では極端なリスクを避けるようになる。
   4 .
集団思考の兆候として、集団外部の人物や集団に対して紋切り型の判断を行うようになる。
   5 .
集団思考の兆候として、集団内の意思決定を正当化するための理屈づけを行い、自分たちにとって都合の悪い情報を過小評価するようになる。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和3年度(2021年) 問18 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

8

集団思考( groupthink )についての理解を問う問題です。

集団思考(groupthink)とは、集団による意思決定プロセスとその結論が、個人で行う場合より、マイナスに作用することで非合理な「愚かな結論」になる傾向があることを指します。

集団思考の兆候としては、自分たちの集団の能力を過大評価したり、意思決定では極端なリスクを避けるような傾向になるとされています。

したがって、正解は、3です。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

「集団思考」に関する問題です。

集団志向とは、個々は合理的判断ができる人が、集団になると非合理的な判断をしてしまうことです。

先行条件とは、次の3つを満たすことにより、集団志向に陥りやすくなる条件をいいます。

 ・団結力のある集団が

 ・構造的な組織上の欠陥

 ・刺激の多い状況

集団思考の兆候としては、次の3つの類型があります

 ・自分たちの集団に対する過大評価

 ・閉ざされた意識。集団による自己弁護、紋切り型の判断、集団外部に対する偏見

 ・均一性への圧力

最も不適切なものは3です。

1.○ 問題文の通りです。

2.○ 問題文の通りです。

3.× 集団思考の兆候として、自分たちの集団の能力を過大評価し、集団における意思決定では集団固有の倫理を重視するようになります。

4.○ 問題文の通りです。

5.○ 問題文の通りです。

1

正解は、「集団思考の兆候として、自分たちの集団の能力を過小評価し、集団における意思決定では極端なリスクを避けるようになる。」です。

【基礎知識】

グループシンク(集団思考、または集団浅慮)についての問いです。

通常意思決定のために議論するメンバーが増えれば多様な意見が出て、よりいい決定ができると思われがちですが、一定の条件の場合、人数の増加は逆に誤った、不合理な決定をしてしまうという内容です。

グループシンクに陥った場合、以下のような兆候が出ると言われています。

・自分たちは正しい方向に進んでいると思い込み、極端な楽観主義や幻想を抱く

・道徳や倫理を無視する

・周囲からの意見やアドバイスを無視する

・リスク要因を過小評価する

・自分たちの強みや特徴を過大評価する

・自分たちにとって都合の悪い意見や情報を遮断する

グループシンクに陥る原因として、以下の5つがあります。

① 集団凝集性が高い

 集団に対する帰属意識が高いと、似た考え方や誰かの意見に流されてしまい、グループシンクとなると言われています。

② 外部情報が入らず、閉鎖的な状態である

 様々な角度から考えをブラッシュアップできないため、グループシンクに陥ります。

③ リーダーや専門家の存在など、特定の人の知識や権力が強い

 特定の人の決定に従うため、何も考えなくなり、グループシンクに陥ります。

④ 集団が過度のストレスにさらされる

 ノルマ達成が求められているなどです。この場合、結論を出すことを急いでしまい、検討が浅くなってグループシンクに陥ります。

⑤ 決定することに参加者の利害がある

 自身に有利になるように考えてしまい、グループシンクに陥ります。

 対策としては、以下のような取り組みが挙げられます。

① 集団を小グループに分けてそれぞれ議論する

② 少数派の意見をきっちりと取り入れる仕組みを作る

③ リーダーシップが強い場合は、リーダーの意識改革

選択肢1. 誤った判断を下すことは許されないというような外部からの強い圧力に集団がさらされる場合、集団思考が起きやすい。

正しい。過度なストレスはグループシンクに陥る要因の一つです。

選択肢2. 機密情報を扱う場合のように集団のメンバーが限定されると、その集団は孤立しやすくなるため、現実に即さない議論が促進されやすい。

正しい。閉鎖的な環境は他の意見を取り入れないため、グループシンクに陥ります。

選択肢3. 集団思考の兆候として、自分たちの集団の能力を過小評価し、集団における意思決定では極端なリスクを避けるようになる。

誤り。リスクを安全サイドに考えることは悪いことではありません。逆に赤信号、みんなで渡れば怖くない的な考え方がリスクになります。

選択肢4. 集団思考の兆候として、集団外部の人物や集団に対して紋切り型の判断を行うようになる。

正しい。深く考えないため、これまでを踏襲する行動が多くなります。

選択肢5. 集団思考の兆候として、集団内の意思決定を正当化するための理屈づけを行い、自分たちにとって都合の悪い情報を過小評価するようになる。

正しい。グループシンクの兆候です。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この中小企業診断士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。