中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
企業経営理論 問20
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和3年度(2021年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
組織における部門には、それぞれの目標や利害が存在するが、組織内で大きなパワーを有する部門は他部門よりも多くの予算を獲得したり、自部門にとって望ましくない他部門からの要求を排除することができる。このような部門の持つパワーの源泉に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- 組織が外部環境の重大な不確実性にさらされる場合、その不確実性に有効に対処できる部門は、他部門よりも大きなパワーを持つ。
- 組織全体の目標を達成するために解決することが不可欠な組織内外の課題に対処する部門は、他部門よりも大きなパワーを持つ。
- 組織の最終的なアウトプットに対して大きな影響を及ぼす部門は、他部門よりも大きなパワーを持つ。
- 部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できない場合、部門Aは部門Bに対して大きなパワーを持つ。
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この過去問の解説 (4件)
01
「組織内のパワー」に関する問題です。
パワーとは、何かをさせる(もしくは、させない)影響力のことを指します。
組織内でパワーを有する要因は次の4つがあります。
・環境の不確実性
・不確実性対処の有効性
・代替可能性
・仕事の中心性
最も不適当なものは、4です。
1.〇 問題文の通りです。
2.〇 問題文の通りです。
3.〇 問題文の通りです。
4.× 部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できない場合、部門Aは部門Bに依存しているため、部門Bに対するパワーは持ちません。
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02
組織内のパワーに関する理解を問う問題です。
4.部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できない場合、部門Bは部門Aに対して大きなパワーを持つことになります。
したがって、正解は、4です。
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03
パワーの源泉に関する問題です。
なお、本問では「最も不適切なもの」を選択させる設定になっていることに注意して下さい。
正しい記述のため、本問では不適切な選択肢となります。
正しい記述のため、本問では不適切な選択肢となります。
正しい記述のため、本問では不適切な選択肢となります。
部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できる場合、部門Aは部門Bに対して大きなパワーを持ちます。
部門Bからみれば、「部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できないため、部門Bは部門Aに対して大きなパワーを持つ」ということもできます。
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04
正解は、「部門Aが必要とする経営資源について、その資源を部門B以外から調達できない場合、部門Aは部門Bに対して大きなパワーを持つ。」です。
【基礎知識】
部門間のパワーバランスの問題です。
戦略的コンティンジェンシー・モデルというものがありますが、その中で、部門にパワー(権力)をもたらす要因4つを挙げています。
① 環境の不確実性
② 不確実性対処の有効性(不確実性にその部門がどれだけ対応できるか)
③ 代替可能性(その部門の代わりはあるか)
④ 仕事の中心性(ある部門が組織のパフォーマンスにどれだけ影響を与えるか)
正しい。記載の通りです。
正しい。組織全体のパフォーマンスに大きな影響を与えています。
正しい。組織全体のパフォーマンスに大きな影響を与えています。
誤り。代替可能性で要因の一つですが、組織Aに対して組織Bが権力を持ちますので、反対です。
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