中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
企業経営理論 問23
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和3年度(2021年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
J.P.コッター( J.P.Kotter )の提唱した組織変革の8段階モデルによると、変革プロセスの各段階には変革を推進する場合に生じがちな独自の課題が存在し、目標とする変革を実現するために変革の推進者にはこれらの課題を克服することが求められる。
下図は、8段階モデルの各段階における課題を図示したものである。
図の中の空欄A~Eに入る課題の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
下図は、8段階モデルの各段階における課題を図示したものである。
図の中の空欄A~Eに入る課題の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- A:危機意識を高める B:従業員の自発を促す C:変革推進のための連帯チームを築く D:短期的成果を実現する E:新たな方法を企業文化に定着させる
- A:危機意識を高める B:変革推進のための連帯チームを築く C:新たな方法を企業文化に定着させる D:短期的成果を実現する E:従業員の自発を促す
- A:危機意識を高める B:変革推進のための連帯チームを築く C:従業員の自発を促す D:短期的成果を実現する E:新たな方法を企業文化に定着させる
- A:変革推進のための連帯チームを築く B:危機意識を高める C:従業員の自発を促す D:短期的成果を実現する E:新たな方法を企業文化に定着させる
- A:変革推進のための連帯チームを築く B:危機意識を高める C:短期的成果を実現する D:新たな方法を企業文化に定着させる E:従業員の自発を促す
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この過去問の解説 (4件)
01
組織変革に関する理解を問う問題です。
ジョン・コッターは組織変革を8つのプロセスに分けて段階的に進めることを提唱しました。
①危機意識を高める
自社にとっての危機を認識させ、危機意識を高めこれから行う変革の必要性を認識させます
②変革を推進する連帯チームを築く
変革を推進するチームを組成します
③ビジョンと戦略を生み出す
変革に導くために、企業にとっての「ありたい状態」「ありたい姿」とそれを体現するための戦略を生み出します
④変革のためのビジョンを周知徹底する
ビジョンを社内へ周知徹底します。
⑤社員の自発を促す
変革を実行するために社員の自発的な行動を促すようにします。
⑥短期的成果を実現する
短期間で目に見える成果を上げ、成功体験を積み、それを弾みに次の成果を続々と上げていきます。
⑦成果を活かして、さらに変革を推し進める
短期的成果の成功体験を糧に更なる変革を進めていきます
⑧新たな方法を企業文化に定着させる
実現した変革を企業に浸透させ、新たな企業文化を作り出します。
したがって、正解は、3です。
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02
「組織変革」に関する問題です。
J.P.コッター( J.P.Kotter )の提唱した組織変革の8段階モデルは次の通りです。
1)【A回答】危機意識を高める
2)【B回答】変革推進のための連帯チームを築く
3) ビジョンと戦略を生み出す
4) 変革のためのビジョンを周知徹底する
5)【C回答】 従業員の自発を促す
6)【D回答】短期的成果を実現する
7) 成果を生かして、さらなる変革を推進する
8)【E回答】新しい方法を企業文化に定着させる
正解は3です。
1.×
2.×
3.〇
4.×
5.×
参考になった数6
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03
正解は、「A:危機意識を高める B:変革推進のための連帯チームを築く C:従業員の自発を促す D:短期的成果を実現する E:新たな方法を企業文化に定着させる」です。
【基礎知識】
コッターの組織変革の8段階モデルです。
コッターはリーダーシップ論の流れで、リーダーが組織を変革するためには8つの邪魔があるとしています。
1.内向きの企業文化
2.官僚主義
3.社内派閥
4.相互の信頼感の欠如
5.不活発なチームワーク
6.社内外に対しての傲慢な態度
7.中間管理層のリーダーシップの欠如
8.不確実に対する恐れなど
これらの“邪魔”を取り除き、変革を進めるためには、8つのプロセスを踏む必要があります。
① 危機意識を高める
② 変革推進のための連帯チームを築く
③ ビジョンと戦略を生み出す
※優れたビジョンの6要件
・可視 ・実現が待望される ・実現可能 ・明確な方向性 ・柔軟 ・コミュニケートしやすい(伝えやすい)
④ 変革のためのビジョンを周知徹底する
⑤ 従業員の自発を促す
⑥ 短期的効果を実現する
⑦ 成果を生かして更なる変革を推進する
⑧ 新しい方法を企業文化に定着させる
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04
コッターの組織変革の8段階モデルに関する問題です。
与件文に与えられた図より、第1段階(A)から始めて第8段階(E)に向かって進んでいくことが分かります。
空欄A~Eに入る課題の組み合わせから、Aで3択に絞り込むことができ、次にEで2択に絞り込むことができます。
第4段階は「変革のためのビジョンを周知徹底する」と既に課題が明らかになっているので、誰に「周知徹底する」のか、周知徹底した後の第5段階(C)では何が課題になるのかを考えると正誤判断しやすいように思われます。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
【補足】
コッターは、組織変革の8段階モデルの中で第1段階が最も重要であると述べています。
(よくよく考えれば、最初の第1段階の課題が克服できなければ、その時点で変革は頓挫してしまうので当然といえば当然ですが)
そのため、第1段階(A)の課題から選択肢を絞り込むことが正答に辿り着きやすいといえます。
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