中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
企業経営理論 問36

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和3年度(2021年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

地域ブランディングの具体的な構築プロセスを示すためには、地域ブランドが有する価値構造を分析し、長期的視点で価値創造のためのプランを描く必要がある。下記の図は、基本価値、便宜価値、感覚価値、観念価値の4つの価値によって構成される製品のブランド価値構造を示したものである。これら4つの価値を居住に関連する地域空間ブランドに当てはめて考えてみた場合、以下の具体例a~dのどれと対応するか。最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

【地域空間ブランドにおける価値の具体例】
a  非日常性や癒やしなど地域にまつわるイメージ
b  地域の立地条件や交通アクセスの良さ
c  地域が有するストーリーへの共感や自己啓発の場としての愛着
d  地域の居住性に関わるライフラインの充実度
問題文の画像
  • 基本価値-a  便宜価値-d  感覚価値-b  観念価値-c
  • 基本価値-a  便宜価値-d  感覚価値-c  観念価値-b
  • 基本価値-b  便宜価値-d  感覚価値-c  観念価値-a
  • 基本価値-d  便宜価値-b  感覚価値-a  観念価値-c
  • 基本価値-d  便宜価値-b  感覚価値-c  観念価値-a

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この過去問の解説 (3件)

01

「ブランドの価値構造」に関する問題です。

和田充夫の「ブランド価値競争」では、製品の価値は、

下位から基本価値、便宜価値、感覚価値、観念価値となり、消費者にとっての重要性は上位ほど増します。

上位2つの感覚価値、観念価値が、いわゆるブランドです。

a 非日常性や癒やしなど地域にまつわるイメージ

→感覚価値(五感に訴求するもの)の具体例です。

b 地域の立地条件や交通アクセスの良さ

→便宜価値(便利にするもの)の具体例です。

c 地域が有するストーリーへの共感や自己啓発の場としての愛着

→観念価値(意味論や解釈論によるもの)の具体例です。

d 地域の居住性に関わるライフラインの充実度

→基本価値(存在するためになくてはならないもの)の具体例です。

基本価値→d 、便宜価値→b、 感覚価値→a、 観念価値→c 

となり、正解は4です。

1.×

2.×

3.×

4.〇 正解です

5.×

参考になった数8

02

a.感覚価値についての説明です。

b.便宜価値についての説明です。

c.観念価値についての説明です。

d.基本価値についての説明です。

従って、4.が正解です。

参考になった数3

03

地域空間ブランドについての知識を問う問題です。

図と選択肢を整理してみます。

 

基本価値

商品がその価値をもたなければその商品として成立しない価値のことです。

ライフラインの充実が該当します。

 

便宜価値

便利に使用できる価値のことです。

交通アクセスの良さが該当します。

 

感覚価値

楽しんで消費する価値のことです。

非日常性や癒しが該当します。

 

観念価値

意味があり、語り継がれる価値のことです。

地域のストーリーなどが該当します。

 

上記を踏まえると正しい選択肢の組みわせは以下のようになります。

基本価値-d  便宜価値-b  感覚価値-a  観念価値-c

選択肢1. 基本価値-a  便宜価値-d  感覚価値-b  観念価値-c

本選択肢は不正解です。

選択肢2. 基本価値-a  便宜価値-d  感覚価値-c  観念価値-b

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 基本価値-b  便宜価値-d  感覚価値-c  観念価値-a

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 基本価値-d  便宜価値-b  感覚価値-a  観念価値-c

本選択肢が正解です。

選択肢5. 基本価値-d  便宜価値-b  感覚価値-c  観念価値-a

本選択肢は不正解です。

まとめ

地域空間ブランドについて暗記しているだけではなく、応用力も問われる問題だったので難易度が比較的高い問題といえます。

判断しやすいものから判断して正しい選択肢を絞り込むことで対応できたかと思います。

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