中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
運営管理 問4(1)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問4(1) (訂正依頼・報告はこちら)

以下の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

ある工作機械において、現行の加工条件よりさらに良い条件を探すため、2水準系のL8直交配列表を用いた実験を計画することとなった。調べたい因子および交互作用は、以下のとおりである。

因  子:A、B、C、D
交互作用:A x B、A x C

以下の標準的な線点図を用いて、因子Aを1列目、因子Bを2列目に割り付けるとき、3列目~7列目に割り付く因子、交互作用、誤差の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 3列目:A x B  4列目:C  5列目:A x C  6列目:誤差  7列目:D
  • 3列目:A x B  4列目:D  5列目:A x C  6列目:誤差  7列目:C
  • 3列目:A x B  4列目:誤差  5列目:C  6列目:D  7列目:A x C
  • 3列目:C  4列目:A x C  5列目:誤差  6列目:D  7列目:A x B
  • 3列目:C  4列目:D  5列目:A x B  6列目:Ax C  7列目:誤差

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この過去問の解説 (3件)

01

直交表とは、任意の因子について、その水準のすべての組合せが同数回ずつ現れるという性質をもつ実験のための割り付け表です。

L8直交配列表は、2水準系の直交表の1つで、2水準の要因を最大7つまで適用できます。

表内の数字は各要因の水準を表していて、任意の2要因間の水準の組み合わせが均等になるように配置されています。

問題文、図より、

 3列目は交互作用のA×Bとなります。

 5列目は交互作用のA×Cから、4列目がCとわかります。

 残った因子である7列目がDとなります。

 6列目は誤差となります。

3列目→A×B

4列目→C

5列目→A×C

6列目→誤差

7列目→D

となり、正解は1です。

1.〇

2.×

3.×

4.×

5.×

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02

与えられた条件より、3列目は交互作用のA✖️Bに決まります。交互作用はA✖️Cもあるので、4列目がCとなり、5列目がA✖️Cとなります。残った因子はDなので、7列目がDとなり、6列目が誤差で確定します。

従って、正解は1.になります。

参考になった数6

03

実験計画法についての出題です。

実験計画法とは、効率が良い実験方法を設計して、適切な解析を行うための分析手法です。

線点図とは交互作用を視覚化するために、表に割り付けした図のことです。

 

図の点および直線上の数字は列番号を表しています

問題文において1列目と2列目は割り付けられているので、残りを条件に沿って割り付けていきます。

 

3列目は因子AとBの間であるのでA x B

4列目はC

5列目は因子AとCの間であるのでA x C

因子Dは交互作用がないため独立するので7列目となり、何も割り付けられてない6列目は誤差になります。

 

正しい選択肢の組み合わせは、3列目:A x B 4列目:C 5列目:A x C 6列目:誤差 7列目:D です。

選択肢1. 3列目:A x B  4列目:C  5列目:A x C  6列目:誤差  7列目:D

本選択肢が正解です。

選択肢2. 3列目:A x B  4列目:D  5列目:A x C  6列目:誤差  7列目:C

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 3列目:A x B  4列目:誤差  5列目:C  6列目:D  7列目:A x C

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 3列目:C  4列目:A x C  5列目:誤差  6列目:D  7列目:A x B

本選択肢は不正解です。

選択肢5. 3列目:C  4列目:D  5列目:A x B  6列目:Ax C  7列目:誤差

本選択肢は不正解です。

まとめ

難問といえますが、本問の方は直感的にも対処できた可能性がありますし、線点図についての知識があったり、数字が列番号であることに気がつければ十分に正答できる問題でした。

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