中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
運営管理 問9

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

最終製品Zの部品構成表が下図に与えられている。(   )内の数は親1個に対して必要な子部品の個数を示している。製品Zを10個生産するのに必要な部品Aの数量の範囲として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
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  • 100未満
  • 100以上200未満
  • 200以上800未満
  • 800以上

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この過去問の解説 (4件)

01

製品Zを1個生産するために必要な部品の数量は

A:1✖️2✖️1✖️5+1✖️2✖️3✖️2+1✖️1✖️5✖️2+1✖️1✖️10✖️5=82個

82個✖️10=820個

従って、正解は4.です。

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02

左の表から、Aに関わる配列を計算。

X2×P1×A5+X2×R3×A2

=2×1×5+2×3×2

=10+12

=22

右の表から

Y1×S5×A2+Y1×T10×A5

=1×5×2+1×10×5

=10+50

=60

製品Zを10個生産するので、

22×10+60×10

=220+600

=820

ということで正解はエです。

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03

【基礎知識】

この問題は内容は難しくないのですが、図が何を表しているのかを理解することの方が難しいと思います。

この図は部品構成表(部品表)という表で、英語ではBills Of MaterialsでBOMと言われます。

製造業において製品を製造する上で必要な部品情報や、どのような構成で組み上がっているのかを把握するための基本情報であり、設計や原価管理、購買部門など様々な部門で活用されます。

当問題では、ある部品を子とすると、一つ上の部品を親といい、親を一つ作るために必要な数量が子の()内に書かれています。例えばZを1つ作るために、このXが2つ必要であることを示しています。

Z1つ作るために、左下のA(5)がいくつ必要かを考えます。

Zを1つ作るために、Xは2つ要ります。

Xを2つ作るためには、Pも2つ要ることになります。

Pを2つ作るためには、Aは5×2の10個必要であることがわかります。

同様に下の段の左から4つ目のA(2)は2×3×2=12個必要であることがわかります。

同様に1×5×2=10個、1×10×5=50個となり、全て合計すると、Z1つ作るために、Aは82個必要になります。

Z10個を作るためには、Aが820個必要であることがわかります。

選択肢1. 100未満

上記説明より、不適切です。

選択肢2. 100以上200未満

上記説明より、不適切です。

選択肢3. 200以上800未満

上記説明より、不適切です。

選択肢4. 800以上

正解です。

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04

部品構成表とは以下のように定義されています。

 

各部品(製品も含む)を生産するのに必要な子部品の種類と数量を示すリスト。

 

部品構成表のとおりに部品Aの必要数を計算していきます。

まず、製品Zを1個生産するには、部品Xが2個、部品Yが1個必要です。

 

部品Xと部品 Yに分けて計算していきます。

部品Xには部品Pと部品Qと部品Rが必要で、その3つの部品の中で部品Aが必要なのは部品Pと部品Rです。

部品Xを1個生産するのに必要な各部品の数は、部品Pが1個、部品Rが3個です。

部品Pを1個作るのに必要な部品Aの数は5個で、部品Rでは2個です。

部品Xを1個作るのに必要な部品Aの数は22個ということになります。

 

部品Yも同様に考えます。

部品Yを1個作るのにはまず、部品Sが5個、部品Tが10個必要です。

部品Sを1個作るのに必要な部品Aの個数は2個、部品Tでは5個です。

部品Yを作るのに必要は部品Aの数は60個という結果になります。

 

製品Xを20個作るには部品Xが20個、部品Yは10個必要であるため、部品Aの数は以下のようになります。

 

22 x 20 + 60 x 10 = 820

 

部品Aの必要数は820個であるため、800以上の選択肢が正解です。

選択肢1. 100未満

本選択肢は不正解です。

選択肢2. 100以上200未満

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 200以上800未満

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 800以上

本選択肢が正解です。

まとめ

本問は問題で与えられている部品構成表にしたがって順番に計算すれば正答できる問題ですが、試験中に計算間違いをしないように落ち着いて計算するには練習が必要です。

学習する際はこのような計算問題にも取り組んでおきましょう。

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