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中小企業診断士の過去問 令和3年度(2021年) 運営管理 問19

問題

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初期導入された設備AとBを240時間利用したときの稼働および故障修復について、下図のような調査結果が得られた。この2台の設備に関する記述a~cの正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  MTBF( 平均故障間隔 )は設備Bのほうが長い
b  MTTR( 平均修復時間 )は設備Bのほうが長い
c  アベイラビリティ( 可用率 )は設備Bのほうが長い
問題文の画像
   1 .
a:正  b:正  c:誤
   2 .
a:正  b:誤  c:正
   3 .
a:正  b:誤  c:誤
   4 .
a:誤  b:正  c:正
   5 .
a:誤  b:正  c:誤
( 中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問19 )
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この過去問の解説 (2件)

5

MTBF( 平均故障間隔 )故障が復旧してから次の故障が発生するまでの平均時間です。数値が大きいほど「信頼性」の高いシステムであることを示すため、システムの信頼性を表す指標です。

計算式は以下のようになります。

システム稼働時間 ÷ 故障回数 = MTBF( 平均故障間隔 )

これを本問に当てはめて計算します。

設備A (40時間+50時間+50時間+40時間)÷3回=60時間

設備B (20時間+50時間+80時間+50時間)÷3回≒66.7時間

設備Bの方が数値が大きい(長い)ため、設備Bの方が信頼性が高いと示しています。

MTTR( 平均修復時間 )故障が発生してから復旧するまでの平均時間です。数値が小さいほど「保守性」の高いシステムであることを示します。システムの保守性を表す指標です。

計算式は以下のようになります。

故障時間 ÷ 故障回数 = MTTR( 平均修復時間 )

これを本問に当てはめて計算します。

設備A (30時間+10時間+20時間)÷3回=20時間

設備B (10時間+10時間+20時間)÷3回≒13.3時間

設備Aの方が数値が小さい(短い)ため、設備Aの方が保守性が高いと示しています。

アベイラビリティ( 可用率 )MTBFの数値は大きく、MTTRの数値は小さいほど稼働率が高くなるため信頼性が高いシステムと評価できます。

システムを利用できる割合を計算して、システムの可用性を示す指標です。

計算式は以下のとおりです。

MTBF ÷ MTBF + MTTR = 稼働率

これを本問に当てはめて計算します。

設備A 60÷(60+20)×100=75%

設備B 66.7÷(66.7+13.3)×100≒83.3%

設備Bの方が数値が大きいため設備Bの方が可用性が大きいと示しています。

本問の回答群は下記のようになります。

a:正 b:誤 c:正

選択肢1. a:正  b:正  c:誤
  • a:正 b:誤 c:正のため本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正
  • a:正 b:誤 c:正のため本選択肢は正解です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:誤

a:正 b:誤 c:正のため本選択肢は不正解です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:正

a:正 b:誤 c:正のため本選択肢は不正解です。

選択肢5. a:誤  b:正  c:誤

a:正 b:誤 c:正のため本選択肢は不正解です。

まとめ

MTBFで示す信頼性とは故障の発生しにくさを示しています。

MTTRで示している可用性はシステムを利用できる時間の長さを示しています。

複数のシステムで構成されている場合の全体稼働率は、構成の仕方で異なります。

直列システムの稼働率

システムA × システムB = システム全体の稼働率

並列システムの稼働率

1 - (1 - システムAの稼働率) × (1 - システムBの稼働率) = システム全体の稼働率

本問では計算する必要はありませんが、システム全体の稼働率を計算する場合いは、直列か並列かを判断して上記の計算式に当てはめて計算します。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

・MTBF:使用時間の和➗故障回数 ・・・ 設備A60、設備B66.666

・MTTR:修理時間の和➗修理回数 ・・・ 設備A20、設備B13.333

・アベイラビリティ:MTBF➗(MTBF➕MTTR) ・・・ 設備A 0.75、設備B0.833

従って、aは正しく、bは誤り、cは正しいことから、2.が正解です。

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