中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
運営管理 問35
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
チェーン小売業の物流センターの機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 仕入先から物流センターへの納品頻度は、在庫型物流センターよりも通過型物流センターを利用する方が少なくしやすい。
- 通過型物流センターには、各仕入先からの納品に対する店舗での荷受作業を集約する機能はない。
- 店舗での発注から納品までのリードタイムは、通過型物流センターよりも在庫型物流センターを利用する方が短くしやすい。
- 物流センターから店舗へ多頻度小口配送を推進すると、店舗の平均在庫量は増加する。
- 物流センターから店舗へのカテゴリー納品を行うと、店舗への納品回数は多くなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
選択肢1は不適切です。在庫型物流センターは顧客からの需要を予測して商品を在庫しています(顧客から注文があった際は在庫を使用することが出来ます)。一方で通過型物流センターでは顧客から注文を受けてから商品を調達するため、在庫型物流センターに比べて納品の頻度は多くなります。
選択肢2は不適切です。通貨型物流センターでは店別にピッキング作業を行うこともあります。
選択肢3は適切です。選択肢1にも記載したとおり、在庫型物流センターは商品を在庫しています。そのため、在庫を活かしたリードタイムの短さが在庫型物流センターの特徴の一つです。
選択肢4は不適切です。多頻度小口配送することにより、店舗としてはより必要最小限の商品を調達することが出来るようになるので、在庫量は減少します。
選択肢5は不適切です。カテゴリー納品とは、店舗の売場構成に合わせて同一種類(カテゴリー)の商品を取りまとめて納品する形態です。納品回数には関係ありません。
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02
物流センターの2つの種類の機能について問われた問題です。
まず、語句を確認すると、
・在庫型物流センター その名のとおり、商品を在庫として保管し、消費者からの注文に応じて商品をピッキングして出荷するセンターです。
・通過型物流センター 商品を在庫せずに入荷した商品を迅速に仕分けし、出荷するセンターです。
語句を定義を踏まえ、選択肢を見ていきます。
1は在庫型物流センターより通過型物流センターのほうが納品頻度が少ないという記載ですが、在庫型は在庫している分、当然通過型より納品頻度は少なくなるので、この記載は間違いです。
2は通過型物流センターで荷受作業を集約しないという記載ですが、通過型物流センターでは、納品元各社から納品された商品を顧客別に分類し配送する機能を持っていますので、荷受作業を集約して行っています。よってこの記載は間違いです。
3はリードタイムが在庫型物流センターの方が短いという記載です。当然商品を在庫していますので発注が入れば、メーカーに発注して納品してもらうというステップがなくなりますので正しい記載です。
4は知識がなくても解ける問題です。多頻度に少しずつ(小口)で配送している場合、当然在庫は少なくなりますので記載は間違いです。
5のカテゴリー納品とは、同一種類(カテゴリー)の商品を取りまとめて納品する方法です。受け入れ側は固めて納品される分、検品、陳列などが効率化されます。よってカテゴリー納品を行ったからといって納品回数が増えるとは限りませんので、この記載は間違いです。
よっては答えは3となります。
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03
チェーン小売業の物流センターの機能に関する問題です。
不適切です。
在庫型物流センターでは、商品を入荷後、保管しておき、必要に応じて出荷します。
通過型物流センターでは、商品を入荷後、保管することなく仕分けを行い、出荷します。
在庫型物流センターのほうが、保管してある商品をまとめて納品することができるため、納品頻度が減ります。
不適切です。
通過型物流センターにも、荷受作業を集約する機能はあります。
適切です。
在庫型物流センターは、保管してある商品を入荷できるため、発注から納品までのリードタイムは短くできます。
不適切です。
多頻度小口配送を推進することで、在庫量を少なく保ち、必要に応じて小口で配送されますので、店舗の平均在庫量を減らすことができます。
不適切です。
カテゴリー納品を行っても、店舗への納品回数に影響はありません。
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