中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
運営管理 問36

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

物流におけるユニットロードに関する以下の文章において、空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

ユニットロードシステムとは、パレットやコンテナなどの機材を用いて貨物をユニットロードにすることにより、( A )を機械化し、輸送や保管などを一貫して効率化する仕組みである。ユニットロードシステムの構築には、物流のモジュール化が必要であり、ユニットロードの標準的な( B )を決定する必要がある。
一方、ユニットロードシステムには対処すべき問題が発生する可能性がある。例えば、平パレットを利用して貨物をトラックで輸送する場合、トラックの積載効率が低下したり、( C )ことがある。
  • A:荷役  B:寸法  C:貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする
  • A:荷役  B:寸法  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする
  • A:荷役  B:販売価格  C:貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする
  • A:包装  B:寸法  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする
  • A:包装  B:販売価格  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする

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この過去問の解説 (3件)

01

A:ユニットロードとは、パレットやコンテナなどの単位にユニット化された貨物のことです。「荷役」を機械化し、輸送や保管などを一貫して効率化させることが出来ます。

B:物流のモジュール化は「寸法」を揃えます。

C:ユニットロードシステムのデメリットとして、納品後の平パレットの回収などが必要になったりする点が挙げられます。因みに、トラックから取り卸す時間は、荷物の標準により短くなる傾向があります。

以上より、選択肢2が適切です。

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02

 ユニットロードシステムとは、荷物を個別に扱うと色々な形があるため、運搬等が非効率になってしまうのを防ぐ仕組みです。具体的には同一の形等に合わせて、パレットやコンテナなどのかたまり(ユニット化)にすることで輸送、保管を効率化させます。

Aには荷役、もしくは包装が入ります。先に続く文を読むと、Aを機械化することで輸送や保管を一貫して効率化するとなっています。包装が自動で行われても輸送などは変わりませんね。ですのでAには荷役が入ります。ちなみに荷役とは貨物の積み下ろし、倉庫への入出庫といった作業のことを言います。

Bには寸法か販売価格が入ります。物流のモジュール化をするためにユニットロードの標準的なBを決めると書かれています。物流の仕組みを効率化させる取組みで販売価格はおかしいですね。よって寸法が入ります。ユニットロードで運びやすくするためにはサイズをあわせていくことが必要ということです。

Cには「貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする」か「納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする」が入ります。文脈を読むとユニットロードシステムの課題が書かれています。読むと両選択肢とも課題的な内容です。平パレットで運ぶのは、トラック等の荷役を効率化させることが目的と前段で設営がありました。よってトラックから取り卸す時間が長くなるというのはこのシステムの目的を達成していないことになります。固めて運べるので、荷卸しは効率化されるはずですが、平パレットの回収管理が必要になります。

よって回答は2になります。

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03

ユニットロードシステムに関する問題です。

 

平易な内容ではありますが、空欄Aから順番に正誤判断しても空欄Cまで選択肢は2択までしか絞り込むことができません。

選択肢1. A:荷役  B:寸法  C:貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする

不適切な選択肢です。

選択肢2. A:荷役  B:寸法  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする

正解の選択肢となります。

選択肢3. A:荷役  B:販売価格  C:貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする

不適切な選択肢です。

選択肢4. A:包装  B:寸法  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする

不適切な選択肢です。

選択肢5. A:包装  B:販売価格  C:納品後の平パレットの回収などの管理が必要になったりする

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

空欄Cにある「貨物をトラックから取り卸す時間が長くなったりする」は、ユニットロードシステムを活用することにより、逆に「貨物をトラックから取り卸す時間が短く」なります。

 

トラックの積載効率が低下するというユニットロードシステムの問題があることは確かですが、ユニットロードシステムによりトラックの積載効率低下を補って余りあるほど輸送や保管などを効率化させることができます。

 

トラックの積載効率低下に対しては、パレットやコンテナなどの機材を用いて貨物をユニットロードした後に生じる空きスペースに、別の荷物を積み込むことによりトラックの積載効率を向上させる取り組みが挙げられます。

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