中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
運営管理 問42

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和3年度(2021年) 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

電子タグを活用して商品を個体で管理するために必要なコードが、GS1標準の識別コードに対応して整備されている。これらのコードに関する以下の文章において、空欄A~Cに入る略語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

( A )は、GS1で標準化された電子タグに書き込むための識別コードの総称であり、( B )等のGS1が定める標準識別コードが基礎となっている。そのため、既存のバーコードシステムとの整合性を確保しながら、電子タグシステムを構築することが可能である。
( A )の一例である( C )は、商品識別コードである( B )にシリアル番号( 連続番号 )を付加したものであり、( B )が同じ商品でもそれぞれ1つ1つを個別に識別することが可能である。
  • A:EPC  B:GRAI  C:SSCC
  • A:EPC  B:GTIN  C:SGTIN
  • A:EPC  B:GTIN  C:SSCC
  • A:GCN  B:GRAI  C:SSCC
  • A:GCN  B:GTIN  C:SGTIN

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この過去問の解説 (3件)

01

EPCは、Electronic Product Codeの略で、GS1で標準化された電子タグに書き込むための識別コードです。

GS1には、商品・サービスを識別するGTIN、企業・事業所を識別するGLN等用途に応じた識別コードがあります。

SGTINはEPCの一例で、GTINにシリアル番号を付加したもので、GTINが同じ商品でもそれぞれ1つ1つを個別に識別することが可能です。

以上より、選択肢2(A:EPC B:GTIN C:SGTIN)が適切です。

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02

語句の理解がなければ少し解くのは難しいかもしれません。

GS1とは、標準的なルールやコード等を設定する機関のことで、流通における様々な設定が、企業間でバラバラであると一元的な管理ができないため、発足しました。バーコードなどを設定しています。

電子タグではEPC/RFID標準という仕様を設定しています。EPCは電子タグに書き込むコードの総称になります。よってAはEPCが入ります。GCNはクーポン識別番号のことです。

次に問題文を読むと、CはBのシリアル番号を付加したものとなっています。GTINとは標準化されている商品識別コードで、「Global Trade Item Number」の略になります。 POSシステムなどで活用されています。GRAIは「Global Returnable Asset Identifier」の略で、カゴ台車や折りたたみコンテナなどの、企業間で繰り返し利用する資産を管理するための識別コードになり、あてはまりません。

よってCはBのGTINにシリアルコードがついたものということで、SGTINとなり、答えは2となります。

ちなみにSSCCとは物流・出荷などの輸送用梱包単位の識別コードのことになります。

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03

電子タグに関する問題です。

 

与件文の「商品識別コードである( B )にシリアル番号(連続番号)を付加したもの」という記述がヒントになります。

ここで正誤判断することができれば、選択肢は2つに絞り込まれます。

 

本問は、空欄Aの用語を知っていないと正答することは難しいと思われます。

空欄Aは「識別コードの総称」であると記載されているため、CはCodeの略であることが分かります。

選択肢1. A:EPC  B:GRAI  C:SSCC

不適切な選択肢です。

選択肢2. A:EPC  B:GTIN  C:SGTIN

正解の選択肢となります。

選択肢3. A:EPC  B:GTIN  C:SSCC

不適切な選択肢です。

選択肢4. A:GCN  B:GRAI  C:SSCC

不適切な選択肢です。

選択肢5. A:GCN  B:GTIN  C:SGTIN

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

シリアル番号は、英語ではserial numberと表記されます(snと略されます)。

商品識別コードである( B )にシリアル番号(連続番号)を付加したもの」なので、S+空欄Bの名称という表記になるはずです。

 

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