中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
中小企業経営・中小企業政策 問14(2)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和3年度(2021年) 問14(2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業庁「中小企業実態基本調査」に基づくと、中小企業のうち受託取引のある事業者割合( 受託事業者割合、2017年度 )は約( A )%であり、2013年度から2017年度の期間について、受託事業者割合の推移を見ると、( B )。
また、業種別に受託事業者割合( 2017年度 )を見ると、業種によって大きな違いが見られる
なお、受託事業者とは、他社が主業として行う製造、修理、プログラム作成、プログラム作成の受託以外の情報成果物の作成、役務提供の受託取引を行った企業を指す。受託事業者割合は受託取引のある事業者数を母集団事業者数で除して算出する。

文中の下線部について、中小企業庁「中小企業実態基本調査」に基づき、次のa~cの業種別に受託事業者割合を見た場合、高いものから低いものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  卸売業
b  情報通信業
c  製造業
  • a:卸売業 ――――― b:情報通信業 ――― c:製造業
  • b:情報通信業 ――― a:卸売業 ――――― c:製造業
  • b:情報通信業 ――― c:製造業 ――――― a:卸売業
  • c:製造業 ――――― a:卸売業 ――――― b:情報通信業
  • c:製造業 ――――― b:情報通信業 ――― a:卸売業

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この過去問の解説 (3件)

01

2017年度の業種別の受託事業者割合は以下の通りです。

情報通信業(36.2%)、製造業(17.4%)、運輸業・郵便業(15.2%)、サービス業(12.5%)、学術研究(7.1%)、卸売業(3.1%)

以上より、選択肢3(b:情報通信業 ――― c:製造業 ――――― a:卸売業)が適切です。

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02

「中小企業実態基本調査」に基づく、業種別の受託事業者割合を問う問題です。

業種は、卸売業、情報通信業、製造業の3つが問われています。

 

受託事業については、「他社が主業として行う製造、修理、プログラム作成、プログラム作成の受託以外の情報成果物の作成、役務提供の受託取引」と与件文で説明されています。

 

受託事業の説明から、この3業種間で比較すると受託事業を行なう割合が最も低そうな業種は卸売業であると容易に推測することが可能です。ここから選択肢を2つに絞り込むことができます。

 

情報通信業と製造業のうち、受託事業を行なう割合が最も高そうなのは与件文の受託事業の説明からイメージすることが可能です。ここから選択肢は1つに絞り込まれます。

選択肢1. a:卸売業 ――――― b:情報通信業 ――― c:製造業

不適切な選択肢です。

選択肢2. b:情報通信業 ――― a:卸売業 ――――― c:製造業

不適切な選択肢です。

選択肢3. b:情報通信業 ――― c:製造業 ――――― a:卸売業

正解の選択肢となります。

選択肢4. c:製造業 ――――― a:卸売業 ――――― b:情報通信業

不適切な選択肢です。

選択肢5. c:製造業 ――――― b:情報通信業 ――― a:卸売業

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

本問の出題元は、2020年版白書の第2-3-11図となります。

 

なお、受託事業については下請法の論点で問われることがあります。

 

下請法の論点では、親会社(元請企業)の資本金、受託企業(下請企業)の資本金、受託事業の内容が問われます。下請法は毎年のように出題されるわけではありませんが、実務上知っておくべき内容であるため、過去問題で復習しておきましょう。

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03

答え:3

2020年版の中小企業白書の、第2-3-11図を参照してください。

2017年度の受託事業者の割合は、情報通信業で 36.2%、製造業で 17.4%、卸売業で 3.1%となっています。

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