中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
中小企業経営・中小企業政策 問15(2)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和3年度(2021年) 問15(2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

全国中小企業団体中央会「令和元年度版ものづくり補助金成果評価調査報告書( 2020年3月 )」に基づき、当該補助金を活用した中小企業について、支援策利用に際しての事業実施上の課題や支援機関へのニーズを見る。
①補助事業実施に当たって直面した課題・問題点( 上位10項目、複数回答 )を見ると、中小企業は事業実施に際して多様な課題を抱えていることがうかがえる。
また、補助事業に関与する②認定支援機関から今後受けたい支援内容( 複数回答 )について見ると、申請時の事務手続き以外にも、さまざまなニーズが確認される。中小企業診断士をはじめとする支援者には、こうした中小企業の抱える課題やニーズへの細やかな対応が求められる。
なお、全国中小企業団体中央会「令和元年度版ものづくり補助金成果評価調査報告書( 2020年3月 )」では、平成24年度補正予算事業から平成29年度補正予算事業までの採択事業者を対象に実施したアンケート調査をもとに、試作開発や設備投資の実態、補助事業による成果などを把握するとともに、補助事業に対する評価や成功要因などについて分析を行っている。

文中の下線部②について、補助事業に関与する認定支援機関から今後受けたい支援内容( 複数回答 )を次のa~cで見た場合、回答企業割合が高いものから低いものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  「事業パートナーとのマッチング支援」
b  「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」
c  「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」
  • a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」
  • a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」
  • b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」
  • b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」― a:「事業パートナーとのマッチング支援」
  • c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」 ― a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」

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この過去問の解説 (3件)

01

答え:3

2020年版の小規模企業白書の、コラム3-2-3を参照してください。(中小企業白書ではありません!!)

コラム3-2-3④図(認定支援機関より今後受けたい支援【総合】(複数回答))を見ると、「事業パートナーとのマッチング支援」は 23.5%、「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」は 32.7%、「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」は 19.1%となっています。

参考になった数6

02

認定支援機関から今後受けたい支援内容について確認すると、最もニーズが高いのは「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」の32.7%であり、「各種分野の専門的なアドバイス・指導」が29.2%、「補助事業に係る取組の継続に必要な資金の融資元の紹介・斡旋」が24.5%となっております。次いで、「事業パートナーとのマッチング支援」が23.5%、 「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」が19.1%という結果です。

補助事業を継続するための総合的なアドバイスや、専門的なアドバイス・指導といった支援を受けたいというニーズを確認することが出来ます。

以上より、選択肢3が適切です。

参考になった数3

03

補助事業に関与する認定支援機関から、今後受けたい支援内容に関する問題です。

 

認定支援機関の主な業務としては、中小企業の経営に関するアドバイスや、事業計画の策定、資金調達、補助金申請の支援が挙げられます。

 

したがって、解答群の中では「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」(b)が最も回答割合が高いと考えられ、この観点から選択肢を5→2択に絞り込むことができます。

選択肢1. a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」

不適切な選択肢です。

選択肢2. a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」

不適切な選択肢です。

選択肢3. b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」

正解の選択肢となります。

選択肢4. b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」 ― c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」― a:「事業パートナーとのマッチング支援」

不適切な選択肢です。

選択肢5. c:「補助事業で開発した製品・技術を普及させるための展示会等への出展・開催支援」 ― a:「事業パートナーとのマッチング支援」 ― b:「補助事業に係る取組の継続に向けた総合的なアドバイス・指導」

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

本問の出題元については、2020年版白書コラム3-2-3④図をご参照ください。

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