中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
中小企業経営・中小企業政策 問24

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和3年度(2021年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業等事業再構築促進事業は、新分野展開や業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援するものである。
この事業の対象となるのは、原則として以下の⑴と⑵の両方を満たす中小企業等である。

⑴  2020年10月以降の連続する( A )のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比較して( B )していること。
⑵  経済産業省が示す「事業再構築指針」に沿った3~5年の事業計画書を認定経営革新等支援機関等と共同で策定すること。

また、この事業で、中小企業等に対する補助は、「通常枠」と「卒業枠」等に分けられている。ここで、「卒業枠」とは、事業計画期間内に、①事業再編、②新規設備投資、③( C )のいずれかにより、資本金または従業員を増やし、中小企業等から中堅・大企業等へ成長する事業者向けの特別枠である。「卒業枠」の補助額は、「通常枠」に比べ大きくなっている。

文中の空欄Cに入る語句として、最も適切なものはどれか。
  • 革新的サービス開発
  • グローバル展開
  • 生産プロセス改善
  • 労働環境向上

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この過去問の解説 (3件)

01

中小企業卒業枠は、文字どおり中小企業者等限定の「卒業枠」であり、中小企業者が通常枠の事業再構築を通じて、中堅企業・大企業へ成長するための事業再構築です。

中小企業卒業枠は、通常枠の事業再構築に加えて、後述の組織再編要件、新規設備投資要件、グローバル展開要件のいずれかを満たす必要があります。

以上より、選択肢2が適切です。

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02

中小企業等事業再構築促進事業の「卒業枠」に関する問題です。

 

与件文中の「①事業再編、②新規設備投資、③( C )のいずれかにより、資本金または従業員を増やし、中小企業等から中堅・大企業等へ成長する」という記述から、かなり大胆な取り組みが必要であると考えられ、4つの選択肢の記述内容から判断して2択には絞り込めると思われます。

 

しかしながら、補助金事業が新設された2021年の本試験でいきなり出題されているため、業務で知識がある人を除いて正答することは難しいと思われます。

選択肢1. 革新的サービス開発

不適切な選択肢です。

選択肢2. グローバル展開

正解の選択肢となります。

選択肢3. 生産プロセス改善

不適切な選択肢です。

選択肢4. 労働環境向上

不適切な選択肢です。

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03

答え:2

卒業枠とは、中小企業者等が事業の規模を拡大して大企業へと成長するための事業再構築です。

中小企業卒業枠は、通常枠の事業再構築に加えて、次の要件を満たす必要があります。「事業再編新規設備投資グローバル展開のいずれか」を行うことによって、事業計画期間内に資本金、または従業員を増やし、「中小企業」の定義から外れる必要があります。

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