中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経済学・経済政策 問2
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度(2023年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
下図は、2010年以降の日本の経常収支について、その内訳の推移を示したものである。図中のa~cに該当する収支項目の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- a:サービス収支 b:第一次所得収支 c:貿易収支
- a:サービス収支 b:貿易収支 c:第一次所得収支
- a:第一次所得収支 b:サービス収支 c:貿易収支
- a:第一次所得収支 b:貿易収支 c:サービス収支
- a:貿易収支 b:第一次所得収支 c:サービス収支
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この過去問の解説 (2件)
01
まず、日本のサービス収支、第一次所得収支、貿易収支の特徴を押さえておきます。
1. サービス収支:
サービス収支は一般的にマイナス傾向で、外国からのサービス輸入が輸出を上回っています。観光業の赤字(日本の観光業が赤字ということではなく、インバウンドよりアウトバウンド、国内から海外への旅行者が使うお金のほうが多いという意味)、外国からの高度な技術やサービスの輸入、外国人労働者の給与送金がその主な要因とされています。
2. 第一次所得収支:
第一次所得収支は、海外での日本の企業や個人の活動による所得を示します。これには、海外への直接投資や海外での雇用による所得も含まれます。一般的に、日本は国際的なビジネスに積極的に参加しているため、第一次所得収支はプラスの傾向があります。
3. 貿易収支:
日本は製造業が強いため、輸出が輸入を上回ることが一般的です。ただし、エネルギー資源の依存度が高いため、原油価格の変動や国際的な貿易状況が影響を与えます。これにより、貿易収支がプラスまたはマイナスに変動することがあります。直近では、2011年の東日本大震災の影響による輸出減や原発事故によるエネルギー受給の変動による赤字が発生しました。2022年には資源価格の高騰や歴史的な円安で輸入が膨らんだことで、赤字に転落しています。
次にグラフから傾向を読み取ると、
a: 常にプラス
b: 基本プラスだが、2022年度の他過去何度かマイナスがある
c: 常にマイナス
ということが読み取れます。
各収支の特徴を踏まえると、
a:第一次所得収支
b:貿易収支
c:サービス収支
が正解と分かります。
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02
本問で問われている「第一次所得収支」、「貿易収支」、「サービス収支」の特徴として、第一所得収支は一貫して増加しているため、aには第一次所得収支が該当します。
貿易収支は増加と減少を繰り返しているため、グラフの中ではbに該当します。
サービス収支は一貫して赤字のままであるため、cということになります。
正しい選択肢の組み合わせは、 a:第一次所得収支 b:貿易収支 c:サービス収支 です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
本問では経済学の問題でよく出題される時事問題の一つであるため、復習の必要性は他の問題と比較して低いといえます。
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