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中小企業診断士の過去問 令和5年度(2023年) 経済学・経済政策 問23

問題

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企業城下町のように働く場が限られているケースは、下図のような、買い手独占の労働市場モデルによって考察できる。Dは労働需要曲線、Sは労働供給曲線、MCは労働の限界費用曲線である。Sが右上がりであることは、企業にとって、たくさんの労働者を雇用するためには高い賃金率の支払いが必要であることを意味する。この高い賃金率は、追加的に増える労働者だけではなく、すでに雇用している労働者にも適用される。したがって、買い手独占の労働市場のMCは、Sよりも上方に位置する。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  この独占企業は、W1の賃金率で労働者を雇用する。
b  労働者の余剰は、三角形AW2Fである。
c  労働市場が完全競争である場合と比べて、三角形EFGだけの余剰が失われている。
d  最低賃金率がW0に設定されると、労働投入量は増加する。
問題文の画像
   1 .
a:正  b:正  c:正  d:正
   2 .
a:正  b:正  c:正  d:誤
   3 .
a:正  b:正  c:誤  d:正
   4 .
a:正  b:誤  c:正  d:正
   5 .
a:誤  b:正  c:正  d:正
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度(2023年) 問23 )
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この過去問の解説 (2件)

1

賃金率と労働供給・需要の交点を理解し、それに基づいて余剰と最低賃金の影響を考えます。

a:この独占企業は、W1の賃金率で労働者を雇用する。

正しいです。この独占企業は、W1の賃金率で労働者を雇用します。これは、労働需要曲線Dと労働供給曲線Sの交点がW1であり、この賃金率での雇用が均衡状態にあることを示しています。

b:労働者の余剰は、三角形AW2Fである。

誤りです。労働者の余剰は、三角形AW2Fではなく、三角形AW1Fであります。余剰は賃金と労働供給曲線Sの間の領域であり、W1からSまでの垂直距離になります。

c:労働市場が完全競争である場合と比べて、三角形EFGだけの余剰が失われている。

正しいです。労働市場が完全競争である場合と比べて、三角形EFGだけの余剰が失われています。これは、独占企業が高い賃金率を支払うことで、余剰が削減され、市場全体の効率性が低下していることを示しています。

d:最低賃金率がW0に設定されると、労働投入量は増加する。

正しいです。最低賃金率がW0に設定されると、賃金率が上昇し、それに伴って労働投入量も増加します。これは、最低賃金が賃金率を引き上げ、企業が雇用する労働者の量が増える結果として現れます。

従い、正解は次の通りです。

a:正 b:誤 c:正 d:正

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0

買い手独占の市場とは、労働サービスの買い手である企業が1社しか存在せず、売り手である労働者が多数、労働市場に存在している状況を考えてください。

各選択肢をそれぞれ解説します。

a

買い手独占の場合は、MCとDの交点Fが最適な労働量となるため労働量はL1となります

実際に雇用されるのは点Gであるため、賃金率はW1となるので本選択肢は正しいです。

b

点Gで労働力が供給されるため、労働者の余剰は三角形W1BGになるため、本選択肢は誤っています。

c

買い手独占の労働市場の場合の労働者の余剰は三角形W1BGで、企業の余剰は四角形AW1GFであるため、総余剰は四角形ABGFです。

完全競争市場である場合の総余剰は三角形ABEのため、死荷重として三角形EFGが発生しているので、本選択肢は正しいです。

d

最低賃金率がW0に設定されると、労働量はL0であるため労働投入量は増加します

そのため本選択肢は正しいです。

正しい選択肢の組み合わせは、 a:正 b:誤 c:正 d:正 です。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:正

本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:正  b:正  c:正  d:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:正

本選択肢は不正解です。

選択肢4. a:正  b:誤  c:正  d:正

本選択肢が正解です。

選択肢5. a:誤  b:正  c:正  d:正

本選択肢は不正解です。

まとめ

買い手独占の市場という設定があり難問と言えますが、すべての選択肢の正誤判断が困難でも対応できる選択肢の判断から行い、正答を絞り込むことで対応できる問題でした。

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