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中小企業診断士の過去問 令和5年度(2023年) 経済学・経済政策 問25

問題

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特定の財の市場において競合関係にある企業同士が、同一価格での販売を約束するカルテルを結ぶことは、互いの企業にとって有利となる場合がある。ここで企業Xと企業Yは、それぞれ一定の販売価格で合意したカルテルを守るか、あるいはそれを破ってより低い価格で販売するかを選択するものとする。
下表は、両企業の利得表であり、カッコ内の左側が企業Xの利得、右側が企業Yの利得を表している。このゲームに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  企業Xが「カルテルを守る」場合において、企業Yの最適反応は「カルテルを破る」である。
b  企業Yが「カルテルを守る」場合において、企業Xの最適反応は「カルテルを守る」である。
c  このゲームにおけるナッシュ均衡は、企業X、企業Yともに「カルテルを守る」ケースである。
d  このゲームにおけるナッシュ均衡は、企業X、企業Yともに「カルテルを破る」ケースである。
問題文の画像
   1 .
aとc
   2 .
aとd
   3 .
bとc
   4 .
bとd
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和5年度(2023年) 問25 )
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この過去問の解説 (2件)

1

ゲーム理論についての問題です。

選択肢の解説を始める前に、ナッシュ均衡とは利害関係にある者同士がそれぞれの利益を追求した結果、合理的ではありますが最適な選択肢を選べない状況のことです。

各選択肢をそれぞれ解説します。

a

企業Xが「カルテルを守る」場合に、企業Yが「カルテルを守る」ことで得られる利得は40であるのに対して、企業Yが「カルテルを破る」ときの利得は60になるため、企業Yの最適反応は「カルテルを破る」です。

そのため本選択肢は正しいです。

b

企業Yが「カルテルを守る」場合に、企業Xが「カルテルを守る」ことで得られる利得は50であるのに対して、企業Xが「カルテルを破る」時の利得は60になるため、企業Xの最適反応は「カルテルを破る」です。

そのため本選択肢は誤っています。

c

選択肢aとbから相手が「カルテルを守る」場合のそれぞれの最適反応は「カルテルを破る」です。

企業Xが「カルテルを破る」場合に、企業Yは「カルテルを守る」と損失が生じるため、「カルテルを破る」ことが最適反応となります

企業Yが「カルテルを破る」場合に、企業Xは「カルテルを守る」と損失が生じるため、「カルテルを破る」ことが最適反応となります

企業Xと企業Yの最適反応が一致するのは、「カルテルを破る」であるためナッシュ均衡は「カルテルを破る」ケースとなります。

そのため本選択肢は誤っています。

d

選択肢cの解説より、本選択肢は正しいです。

正しい選択肢の組み合わせは、 aとd です。

選択肢1. aとc

本選択肢は不正解です。

選択肢2. aとd

本選択肢が正解です。

選択肢3. bとc

本選択肢は不正解です。

選択肢4. bとd

本選択肢は不正解です。

まとめ

ゲーム理論、ナッシュ均衡ともに過去に何度も出題されたことがあります。

本問のように基本的な知識を問う問題は正答できるように学習しておきましょう。

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0

最も適切な組み合わせは a と d であり、その理由は以下の通りです。

a: 企業Xが「カルテルを守る」場合において、企業Yの最適反応は「カルテルを破る」である。

正しいです。理由は、企業Yがカルテルを破るときの利得が60であり、カルテルを守るときの利得が40であるためです。企業Yは自らの利益を最大化するために、カルテルを破る方が有利であると判断します。

b: 企業Yが「カルテルを守る」場合において、企業Xの最適反応は「カルテルを守る」である。

誤りです。企業Xがカルテルを守るときの利得が50であり、カルテルを破るときの利得が-20であるため、企業Xは自らの利益を最大化するためにカルテルを守ることが最適です。

c: このゲームにおけるナッシュ均衡は、企業X、企業Yともに「カルテルを守る」ケースである。

誤りです。ナッシュ均衡はお互いが最適な反応をとるときに形成されるもので、このゲームでは両者が同時にカルテルを守るという状態が最適戦略ではありません。

d: このゲームにおけるナッシュ均衡は、企業X、企業Yともに「カルテルを破る」ケースである。

正しいです。aと同様に、お互いが最適な反応をとるときに形成される均衡です。企業Xがカルテルを守るとき、企業Yはカルテルを破ることで利得を最大化し、逆も同様です。両者が同時にカルテルを破ることが最適戦略となり、これがナッシュ均衡となります。

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