中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
企業経営理論 問40
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度(2023年) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
持続可能な社会実現への要請が強まるなか、企業には、①利益と社会的責任を両立させるマーケティングを検討するだけでなく、消費者に②サステイナブルな消費行動を促す努力も求められている。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
持続可能な社会実現への要請が強まるなか、企業には、①利益と社会的責任を両立させるマーケティングを検討するだけでなく、消費者に②サステイナブルな消費行動を促す努力も求められている。
文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 多くの消費者の間には、サステイナブルな社会の実現に向けて自身の行動を変えようと説得する企業からのメッセージに好意的な態度を示す一方で、実際にサステイナブルな行動をとることは少ないという態度と行動とのギャップが存在する。
- サステイナブルな消費行動を促すためには、製品の使用価値を重視させるよりも、所有価値を重視させるマーケティングが有効である。
- 製品を購入する際には、できるだけ地球環境に配慮した製品を選択しようとする考え方をソーシャリズムといい、この考えに沿って行動する消費者をグリーン・コンシューマーという。
- レジ袋の有料化のように社会的課題を消費者個人の責任へと転嫁するアプローチは、消費者に支持されやすく反発を生じさせない。
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この過去問の解説 (3件)
01
サステイナブルな消費行動に関する問題です。
サステイナブル(sustainable)とは「持続可能な」という意味です。
正解の選択肢となります。
サステイナブルな消費行動を促すためには、所有価値を重視させるよりも、製品の使用価値を重視させるマーケティングが有効です。
製品を購入する際には、できるだけ地球環境に配慮した製品を選択しようとする考え方をグリーン・コンシューマリズムといいます。
レジ袋の有料化のように社会的課題を消費者個人の責任へと転嫁するアプローチは、消費者に支持されやすいということもなく、反発を生じさせないということもありません。
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02
正解は、「多くの消費者の間には、サステイナブルな社会の実現に向けて自身の行動を変えようと説得する企業からのメッセージに好意的な態度を示す一方で、実際にサステイナブルな行動をとることは少ないという態度と行動とのギャップが存在する。」です。
【基礎知識】
サステイナブルとは「持続可能な」という意味で、今ある自然環境を未来まで保ち続けることを言います。
似た言葉でエシカルがありますが、「道徳的な」の意味で、サステイナブルより個々の動きを指します。
よって、エシカルは個々の消費など、消費者一人ひとりの視点での取り組みになりますが、サステイナブルはより大きな単位での取り組みと考えることができます。
サステイナブルに協調できても、価格が高かったりとエシカル消費につながらないケースが指摘されています。
正しい。記載の通りです。
誤り。現在の消費は所有価値へのニーズが減少しています。よってそこを強化しても効果は少ないと考えられます。
誤り。ソーシャリズムとは、社会主義の考え方を言います。設問はグリーン購入のことです。
誤り。レジ袋有料化は賛否両論あります。否の意見は、プラスチックの利便性と環境の両立が考えられていない点や結局ごみ袋になったりして削減できないといった意見です。よって支持されやすいとは言い難いです。
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03
サステイナブルな消費行動に関する問題です。
適切です。
不適切です。
製品の使用価値を重視させることも重要です。
不適切です。
ソーシャリズムとは社会主義のことです。
不適切です。
消費者に支持されやすく反発を生じさせないとは言えません。レジ袋の有料化に反発した人もいたと考えられます。
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