中小企業診断士 過去問
令和5年度(2023年)
問108 (運営管理 問17)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度(2023年) 問108(運営管理 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

JISで定義される作業者工程分析に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  作業者および作業者が取り扱う物を、工程図記号を使って分析する。
b  「作業」、「検査」、「移動」、「手待ち」、「余裕」の5つの工程図記号が使われる。
c  複合記号では、主となる工程を内側に、従となる工程を外側に書き表す。
d  作業者が部品を組み立てる工程は、流れ線を合流させて書き表す。
e  運搬作業者が物の運搬を行う工程は、「作業」の工程図記号を使って書き表す。
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤  e:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:正  e:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正  e:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正  e:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:誤  e:正

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この過去問の解説 (2件)

01

作業者工程分析とは生産性や品質向上を図るために、特定の作業を効率的かつ効果的に実行するために作業者の手順を分析するために行われるプロセスです。

各選択肢をそれぞれ解説します。

 

a 作業者および作業者が取り扱う物を、工程図記号を使って分析する。

作業者が取り扱う物は対象とはなりません。

人を対象としてその行動を分析するものです。

物を対象としているのは製品工程分析です。

そのため本選択肢は誤っています。

 

b 「作業」、「検査」、「移動」、「手待ち」、「余裕」の5つの工程図記号が使われる。

余裕の工程図記号はありません。

工程図記号は、加工、検査、運搬、停滞を、それぞれの作業、検査、移動、手持ちの記号として記述します。

そのため本選択肢は誤っています。

 

c 複合記号では、主となる工程を内側に、従となる工程を外側に書き表す。

主となる工程を外側に、従となる工程を内側に書くため、本選択肢は誤っています。

 

d 作業者が部品を組み立てる工程は、流れ線を合流させて書き表す。

流れ線とは要素工程の順序の関係を表している製品工程分析に関するものです。

作業者工程分析は人を対象に作業しています。

そのため本選択肢は誤っています。

 

e 運搬作業者が物の運搬を行う工程は、「作業」の工程図記号を使って書き表す。

作業の工程図記号の説明として適切なため、本選択肢が正しいです。

 

正しい選択肢の組み泡あせは、 a:誤 b:誤 c:誤 d:誤 e:正 です。

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:誤  e:正

本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正  e:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:誤  d:正  e:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正  d:正  e:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:誤  e:正

本選択肢が正解です。

まとめ

作業者工程分析について細かい論点が問われている問題でしたが、消去法で正しい選択肢を絞り込んで対応することはできました。

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02

各記述の正誤は以下の通りです。

 

a. 作業者および作業者が取り扱う物を、工程図記号を使って分析する。
誤: JISでの作業者工程分析では、物だけでなく、作業者の動作やその取り扱う物の動きも分析しますが、この記述だけでは不十分です。


b. 「作業」、「検査」、「移動」、「手待ち」、「余裕」の5つの工程図記号が使われる。
誤: 一般的な工程分析では「作業」、「運搬」、「検査」、「停滞」、「貯蔵」、「手持ち」の6つが使われますが、「余裕」という言葉は通常使われません。
 

c. 複合記号では、主となる工程を内側に、従となる工程を外側に書き表す。
誤: 複合記号の描き方は通常、主となる工程が外側、従となる工程が内側に書かれるべきです。
 

d. 作業者が部品を組み立てる工程は、流れ線を合流させて書き表す。
誤: 作業者が部品を組み立てる工程は通常、単一の作業工程記号で表され、流れ線を合流させる方法は使われません。
 

e. 運搬作業者が物の運搬を行う工程は、「作業」の工程図記号を使って書き表す。
正: 運搬作業は「作業」記号を使うため、正解です。
 

以上の組み合わせの選択肢を選びます。

実際に問題を解く際は、確証の取れている記述から正誤の判断を行い、異なる選択肢を排除していくと時間が節約できます。

 

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