中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
運営管理 問18
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度(2023年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
設備自動化のための投資案A、B、Cの割引回収期間を計算したところ、表1の結果が得られた。さらに、投資案を分析するために、投資案A、B、Cの中から任意の2つ(例えば、案Aと案B)を選んで初期投資額の差と経費節減額の差をとった追加投資案の割引回収期間を計算したところ、表2の結果が得られた。
各投資案の正味現在価値利益PA、PB、PCを大きい順に並べたときの順序として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。投資の計画期間は10年間とする。
各投資案の正味現在価値利益PA、PB、PCを大きい順に並べたときの順序として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。投資の計画期間は10年間とする。
- PA>PB>PC
- PA>PC>PB
- PB>PA>PC
- PC>PA>PB
- PC>PB>PA
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この過去問の解説 (1件)
01
設備投資案を評価する問題です。
設問の内容から答えを計算して求めることは困難であるため、与えられている表から各投資案を評価しなければなりません。
表2の内容を解説していきます。
B-Aは、AをBに切り替える投資案です。
初期投資額の差額は500万円で経費削減額の差額は70万円/年になります。
割引回収期間が11.0年となっているので、計画期間の10年よりも長いことになります。
正味現在価値はマイナスになるため、この投資案は実行しない方が良いと評価します。
PA > PB という関係になります。
C-Bは、BをCに切り替える投資案です。
初期投資額の差額は1,500万円で経費削減額の差額は250万円/年になります。
割引回収期間が8.5年となっているので、計画期間の10年よりも短いことになります。
正味現在価値はプラスになるため、この投資案は実行するべきであると評価します。
PC > PBという関係になります。
C-Aは、AをCに切り替える投資案です。
初期投資額の差額は2,000万円で経費削減額の差額は320万円/年になります。
割引回収期間が9年となっているので、計画期間の10年よりも短いことになります。
正味現在価値はプラスになるため、この投資案は実行するべきであると評価します。
PC > PAという関係になります。
それぞれの投資案の関係をまとめると正解が導けます。
PC>PA>PB が正しい組合わせです。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
割引回収期間や正味現在価値は、財務・会計で頻出の論点であるので学習は必須です。
本問はその知識を活用できれば対応できた問題でした。
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