中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
運営管理 問42

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度(2023年) 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

独自のオンラインサイトでネットショップを運営している、ある小売業の一定期間における顧客の購買状況を確認したところ、この期間におけるユニークな全購買者数は144人であった。
当該ネットショップの取り扱い商品のうち、A~Dの4つの商品についてのみ考慮すると、その購買状況は下表のとおりであった。また、商品Aまたは商品Bを購買している顧客は、商品Cや商品Dの購買はなかったとする。この小売業では商品A~Dについて、全購買者数をベースとした商品購買における相関ルールを検討し、今後の商品プロモーションに活用したいと考えている。

商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として、最も適切なものはどれか。
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この過去問の解説 (2件)

01

まずリフト値について確認します。

本問に沿って解説すると、商品Aからみて商品Bを一緒に購入した人の割合は、商品Bを購入した全ての人の割合よりどれだけ多いのかを倍率で表したものです。

計算式は以下のようになります。

 

リフト値 = 商品Aからみた商品Bの信頼度 / 商品Bの期待信頼度

 

商品Bの期待信頼度とは、全体の中で商品Bが購入される確率のことです。

実際に計算してみます。

商品Aからみた商品Bの信頼度 = 10 / ( 26 + 10 ) = 10 / 36

商品Bの期待信頼度 = ( 14 + 10 ) / 144 = 24 / 144

リフト値 = ( 10 / 36 ) / ( 24 / 144 ) = 5 / 3

選択肢1. 1/4

本選択肢は不正解です。

選択肢2. 5/12

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 5/4

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 3/2

本選択肢は不正解です。

選択肢5. 5/3

本選択肢が正解です。

まとめ

過去にも出題されたことがある論点ですので、計算問題も練習して落ち着いて間違わずに計算できるように準備しておきましょう。

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02

リフト値に関する問題です。

リフト値については、過去問題で出題履歴がありますので、過去問題を復習して計算式を覚えておきましょう。

 

商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値は、以下のように求められます。

(商品Aと商品Bの購入者/商品Aの購入者)/(商品Bの購入者/レシート発行枚数)

 

ここで、分子の(商品Aと商品Bの購入者/商品Aの購入者)は、商品Aからみた商品Bの信頼度(コンフィデンス)であることが分かります。

同様に、分母の(商品Bの購入者/レシート発行枚数)は、商品Bの支持度(サポート)であることが分かります。

 

他の問題で求めた数字から、商品Aからみた商品Bの信頼度(コンフィデンス)は27.7%(10/36)、商品Bの支持度(サポート)は16.6%(24/144)でした。この数字を引用して求めると、(10/36)/(24/144)=5/3となります。

 

なお、27.7/16.6=1.66...となりますが、5/3を割り算すると1.66となります。つまり、各選択肢を割り算しても正解を求めることができます。

選択肢1. 1/4

不適切な選択肢です。

選択肢2. 5/12

不適切な選択肢です。

選択肢3. 5/4

不適切な選択肢です。

選択肢4. 3/2

不適切な選択肢です。

選択肢5. 5/3

正解の選択肢となります。

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