中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経営情報システム 問4

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和5年度(2023年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

近年、デジタルデータの多様化に伴い、構造化データに加えて半構造化データならびに非構造化データの利活用の重要性が高まっている。半構造化データの例として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
なお、ここで半構造化データとは、あらかじめスキーマを定義せず、データにキーやタグなどを付加することで、データ構造を柔軟に定義できるデータをいう。

a  音・画像・動画データ
b  リレーショナルデータベースの表
c  JSON形式のデータ
d  XML形式のデータ
e  YAML形式のデータ
  • aとbとe
  • aとcとd
  • aとcとe
  • bとdとe
  • cとdとe

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「cとdとe」です。

 

【基礎知識】

構造化・非構造化・半構造化データについてです。

 

問題文にもあるようにデジタルデータが多様化してきており、様々な形式でデータが存在するようになっています。データベースで取り扱うことができるかどうかがポイントになります。

 

構造化データとは、事前に定められた構造に整えられたデータのことを指します。データベースでの取り扱いが可能です。

例)エクセルデータ、CSVデータ、データベースのデータなど

 

構造が整えられているため、検索したりといった利用がしやすい一方、目的以外の利用がしにくかったりといった特徴があります。

 

非構造化データは、形を持たないデータのことになります。

例)音声データ、メール・チャットなどのテキストデータ、画像、動画、IOTのセンサーデータなど

 

色んな形で素早く集めることができますが、形が整っていないため、利用しにくいといった特徴があります。

 

非構造化データのデメリットを取り除くため、一定の形に整えたデータを半構造化データと言います。

プログラムのような形で表されます。データベースでそのまま扱えないため、種類としては非構造化データに位置付けられます。

例)XMLデータ、JSONデータなど

 

【選択肢評価】

a 音や画像データは形を持っていないため、非構造化データと呼ばれます。

b リレーショナルデータベースの表は形があり、構造化データになります。

c d e 半構造化データです。

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02

データ構造に関する問題です。

 

与件文に「非構造化データの利活用の重要性が高まっている」と記述されていることから、動画配信などの重要性が高まっていると考えることができます。また、後半2行で半構造化データの説明があり、半構造化データに該当しない解答群を絞り込みやすくする配慮がされています。

 

以上から、

構造化データ=解答群bであることは判断できると思います(正規化の論点を思い出してください)。したがって、解答群bを含む選択肢は排除することができます。

 

半構造化データは「データにキーやタグなどを付加する」とありますので、音・画像・動画データ(解答群a)は違うのではないかと判断することができます。したがって、解答群aを含む選択肢は排除することができます。

選択肢1. aとbとe

不適切な選択肢です。

選択肢2. aとcとd

不適切な選択肢です。

選択肢3. aとcとe

不適切な選択肢です。

選択肢4. bとdとe

不適切な選択肢です。

選択肢5. cとdとe

正解の選択肢となります。

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