中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経営情報システム 問14
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和5年度(2023年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
コンピュータで音・画像・動画を利用するには、アナログデータをデジタル化する必要がある。
音をデジタルデータに変換することを考える。PCM(パルス符号変調)方式でアナログ音声データをデジタルデータに変換する。量子化ビット数16ビット、サンプリング周波数44,100Hzでステレオ(2チャンネル)の音の5分間のデータ量は何バイトか。最も適切な計算式を選べ。ただし、データの圧縮は行わないものとする。
音をデジタルデータに変換することを考える。PCM(パルス符号変調)方式でアナログ音声データをデジタルデータに変換する。量子化ビット数16ビット、サンプリング周波数44,100Hzでステレオ(2チャンネル)の音の5分間のデータ量は何バイトか。最も適切な計算式を選べ。ただし、データの圧縮は行わないものとする。
- (44,100 × 16 × 2)×(5 × 60)× 8
- (44,100 × 16 × 2)×(5 × 60)÷ 8
- (44,100 × 16 ÷ 2)×(5 × 60)÷ 8
- {(44,100 ÷ 16)÷ 2}×(5 × 60)× 8
- {(44,100 ÷ 16)÷ 2}×(5 × 60)÷ 8
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「(44,100 × 16 × 2)×(5 × 60)÷ 8」です。
【基礎知識】
音声デジタル化に関する問題です。
音声をデジタル化していくためには以下のステップを経ます。
① 標本化
アナログの音声データは波を持っています。一定時間ごとの波の高さをプロットしていきます。
この一定間隔をサンプリング周波数と言い、Hzという記号で表します。1秒間に1回データを収集するのが1Hzになります。
② 量子化
標本化した点をとびとびの値に割り振ります(波線を棒グラフに変換するイメージです)。この数値データの大きさを量子化ビット数と言います。CDでは16ビットになります。
③ 符号化
量子化したデータを2進法に変換します。
PCM方式とは、上記の3ステップをシンプルに行っていく方式です。他には一つ前のデータとの差分を取っていくDPCM方式などがあります。
以上から、問題では、
・標本化 1秒間に44,100個のデータを採集する
・1個のデータの大きさは16ビット
・ステレオなので、2倍になる
・1バイト=8ビット
・5分間採集
以上から、
(44,100×16×2)×(5分×60秒)÷8(ビット→バイトに変換)となります。
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02
音をデジタルデータに変換する際の計算式を問う問題です。
平成24年春期の基本情報技術者試験に類似の出題があるのですが、 中小企業診断士試験としてはレベルが高く正答は困難と思われます。
適当にマークを付けて、確実に得点できる他の問題に時間を使う方が賢明であると考えます。
条件:量子化ビット数16ビット、サンプリング周波数44,100Hz、ステレオ(2チャンネル)の音、データ量5分間
時間は秒に換算しますので、300秒となります。
量子化ビット数(アナログ音声データ)をバイト(デジタルデータ)に変換する際、8ビット=1バイトと定められています(本問では16ビットを2バイトに変換します)。
すべての条件を乗算してから、8ビットを1バイトに変換する時のみ除算します。
本問では計算結果の数値が求められているわけではなく、正答が難しい内容であるため、詳細な解説は割愛させていただきます。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
【補足】
本問のような内容で今後も出題されるかどうかは分かりませんが、頻出論点ではなく過去問題として復習する時間を割く必要性が低いため、本問での解説を詳細に行なうことはしておりません。何卒ご了承ください。
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