中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経営情報システム 問20
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和5年度(2023年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
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CPI(コスト効率指数)とは、実コストが計画コストより多いか少ないかを見る指標で、PV(出来高計画値)をAC(コスト実績値)で除して算出する。
- EV(出来高実績値)とは、ある時点までに実際にかかったコストの累積値のことである。
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SPI(スケジュール効率指数)とは、スケジュールの進捗具合を示す指標で、EV(出来高実績値)をPV(出来高計画値)で除して算出する。
- クラッシングとは、順次行う予定のアクティビティを並行して実行することによって作業期間を短縮することである。
- ファストトラッキングとは、クリティカルパス上のアクティビティに資源を投入して作業期間を短縮することである。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「SPI(スケジュール効率指数)とは、スケジュールの進捗具合を示す指標で、EV(出来高実績値)をPV(出来高計画値)で除して算出する。」です。
【基礎知識】
プロジェクト管理に関する問題です。
〇プロジェクト管理でよく使われる語句・指標
・マイルストーン
プロジェクト計画上、進捗、成果等に影響を与える重要な地点のことで、タスクの開始日、完了日、成果物の完成日、顧客の承認日などです。
・出来高(EV)
計画に対してタスクがどれぐらい完了したかを表す指標です。完了率×プロジェクト総予算で算出します。
・スケジュール差異(SV)
予定と現状の進捗の差です。遅れが生じている場合、マイナスの値となります。
SV=出来高(EV)- 計画値(PV)
・コスト差異(CV)
ある時点でのコストの予実差です。予算オーバーの場合、マイナスとなる。
CV=出来高(EV)- 実コスト(AC)
・スケジュール効率指数(SPI)
SV同様、スケジュールの進み具合を見るための指標です。SVと異なり、程度感もわかります。1を下回っていると遅れが生じている状態になります。
SPI=出来高(EV)÷ 計画値(PV)
・コスト効率指数(CPI)
CV同様、コスト効率を表す指標ですが、差異の推定値も出します。
1を下回るとコストが想定よりもかかっていることになります。
CPI=出来高(EV)÷ 実コスト(AC)
CPI(コスト効率指数)とは、実コストが計画コストより多いか少ないかを見る指標で、PV(出来高計画値)をAC(コスト実績値)で除して算出する。
誤り。出来高(EV)を実コスト(AC)で割ったものとなります。
誤り。EVは計画に対して実績がどれぐらい完了したかを表します。
SPI(スケジュール効率指数)とは、スケジュールの進捗具合を示す指標で、EV(出来高実績値)をPV(出来高計画値)で除して算出する。
正しい。記載の通りです。
誤り。クリティカルパス上にあるアクティビティに資源を投入して完了を早めることをクラッシングと言います。
誤り。順次行う予定のアクティビティを並行して実施し、作業時間を短くする方法がファストトラッキングです。
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02
プロジェクト管理に関する問題です。
EVMSは頻出論点です。過去には計算式の正誤が問われたこともありますので、計算式は本試験までに確実に暗記してください。
CPI(コスト効率指数)とは、実コストが計画コストより多いか少ないかを見る指標で、PV(出来高計画値)をAC(コスト実績値)で除して算出する。
CPI(コスト効率指数)とは、EV(作業実績値)をAC(コスト実績値)で除して算出します。
AC(コスト実績値)とは、ある時点までに実際にかかったコストの累積値のことです。
SPI(スケジュール効率指数)とは、スケジュールの進捗具合を示す指標で、EV(出来高実績値)をPV(出来高計画値)で除して算出する。
正解の選択肢となります。
ファストトラッキングとは、順次行う予定のアクティビティを並行して実行することによって作業期間を短縮することです。
クラッシングとは、クリティカルパス上のアクティビティに資源を投入して作業期間を短縮することです。
【補足】
本問では、一部の選択肢の用語を入れ替える典型的な引っ掛け問題が出題されています。
用語を入れ替えるだけで間違いの選択肢を作ることができるので、よく用いられる手法です。
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