中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
中小企業経営・中小企業政策 問7
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和5年度(2023年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
わが国経済において、製造業は付加価値の創出に加えて、雇用面からも大きな役割を果たしてきた。
総務省「労働力調査(2022年3月)」に基づき、2002年から2021年の期間について、わが国の就業者数の推移を見た場合、全産業に占める製造業の就業者数の割合は( A )傾向で推移している。
製造業の就業者数に占める高齢就業者数(65歳以上)の割合は、全産業の就業者数に占める高齢就業者数の割合を( B )推移している。
製造業の就業者数に占める女性就業者数の割合は、全産業の就業者数に占める女性就業者数の割合を( C )推移している。
わが国経済において、製造業は付加価値の創出に加えて、雇用面からも大きな役割を果たしてきた。
総務省「労働力調査(2022年3月)」に基づき、2002年から2021年の期間について、わが国の就業者数の推移を見た場合、全産業に占める製造業の就業者数の割合は( A )傾向で推移している。
製造業の就業者数に占める高齢就業者数(65歳以上)の割合は、全産業の就業者数に占める高齢就業者数の割合を( B )推移している。
製造業の就業者数に占める女性就業者数の割合は、全産業の就業者数に占める女性就業者数の割合を( C )推移している。
- A:上昇 B:上回って C:上回って
- A:上昇 B:上回って C:下回って
- A:低下 B:上回って C:上回って
- A:低下 B:下回って C:上回って
- A:低下 B:下回って C:下回って
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「A:低下 B:下回って C:下回って」です。
【基礎知識】
当問題のデータは労働力調査となっています。これは中小企業白書ではありませんので、確実に抑えるためにはこの資料も抑えておく必要があります。しかし、そこまで手を広げることもできないのであれば、大きな傾向を抑えておくことで回答が可能です。
製造業は大きくは1990年代あたりから就業者数が減少しています。
これは工場の自動化や生産工程の効率化、生産性の上昇などが影響していると考えられます。
(よってAは低下)
また、就業者数が多いわりに女性の就業者数の割合が低いことも特徴です。まだまだ製造現場では、男性の割合が大きくなっています。
(よってCは下回って)
以上より、Bは下回ってということになります。
ただ、製造業自体は高齢化が進んでいますので、少しBの回答は意外に感じられたかもしれません。
農業、林業や小売業などでより高齢化が進んでいます。
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02
製造業に関する問題です。
2002年から2021年という20年間にわたる長期間の推移が問われているため、対応しやすい内容であると思われます。
空欄Aでは、全産業に占める製造業の就業者数の割合が問われています。製造業は第2次産業に該当しますが、就業者数の割合はサービス産業などの第3次産業が最も多くなっています。
この時点で、選択肢は5つ→3つに絞られます。
空欄Bでは製造業の就業者数に占める高齢就業者「数」が、空欄Cでは製造業の就業者数に占める女性就業者数の「割合」が、それぞれ問われていますが、ここでは対応しやすい空欄Cから選択肢を絞り込むことが賢明です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
【補足】
女性が就業する業種として多いのは、一般的には小売業やサービス業です。事務や経理といったバックオフィス業務で製造業に就業することも考えられますが、製造業よりも小売業やサービス業に就業する女性の方が多いと判断するのが無難と思われます。
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