中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
中小企業経営・中小企業政策 問31
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和5年度(2023年) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
社会環境対応施設整備資金融資制度(BCP融資)は、防災のための施設整備に必要な資金の融資を行うものである。
この制度の対象となるのは、以下のとおりである。
・( A )に基づく、「事業継続力強化計画」または「( B )」の認定を受けている中小企業者
・中小企業BCP策定運用指針に則り、自ら策定したBCPに基づいて、施設の耐震化、消防用設備やデータバックアップサーバの整備などの防災のための施設等の整備を行う中小企業者
文中の空欄Aに入る法律として、最も適切なものはどれか。
社会環境対応施設整備資金融資制度(BCP融資)は、防災のための施設整備に必要な資金の融資を行うものである。
この制度の対象となるのは、以下のとおりである。
・( A )に基づく、「事業継続力強化計画」または「( B )」の認定を受けている中小企業者
・中小企業BCP策定運用指針に則り、自ら策定したBCPに基づいて、施設の耐震化、消防用設備やデータバックアップサーバの整備などの防災のための施設等の整備を行う中小企業者
文中の空欄Aに入る法律として、最も適切なものはどれか。
- 産業競争力強化法
- 新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法
- 地域未来投資促進法
- 中小企業等経営強化法
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この過去問の解説 (2件)
01
本問では、「事業継続力強化計画」の根拠法(空欄A)が問われています。
頻出論点であり、確実に正答したい問題です。
以下、中小企業庁ホームページからの引用となります。
(https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html)
BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
簡単に言うと、緊急事態はいつ発生するか分からないため、普段から緊急事態を想定して計画を立てておき、訓練(シミュレーション)をしておきましょうというものです。
具体的には、
・経営者が不在で連絡が取れない場合を想定して、代理で意思決定を行なう人物を決めておく。
・コンピュータのデータは、常にバックアップを取っておく。また、事業所が被災することを想定して、バックアップは物理的に離れた場所に保管しておく。クラウド上にバックアップを置いておくことも望ましい。
・緊急事態時の連絡方法を決めておく。また、定期的にその連絡方法でやり取りを行なう。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
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02
正解は、「中小企業等経営強化法」です。
【基礎知識】
社会環境対応施設整備資金融資制度(BCP融資)の問題です。
自然災害等による事業中断を最小限にとどめるため、事業継続力強化計画若しくは連携事業継続力強化計画の認定を受けている、又はBCP(事業継続計画)を策定している中小企業者に対し、当該計画に基づく施設整備に必要な資金を融資する制度です。
(対象)
BCPなど※に基づき、防災に資する施設等の整備を行う方
※ 自然災害の他、感染症またはサイバー攻撃にかかる対策の観点から策定され、かつ、次の(1)または(2)に該当するもの
(1)「中小企業BCP策定運用指針」に則り作成した事業継続計画(BCP)および事業継続管理(BCM)。
(2)中小企業等経営強化法に規定する事業継続力強化計画または連携事業継続力強化計画のうち認定を受けた計画。
(融資限度額)
直接貸付 7億2千万円
代理貸付 1億2千万円
(返済期間)
設備資金 20年以内(うち据置期間2年以内)
運転資金 7年以内(うち据置期間2年以内)
誤り。産業競争力強化法では企業が事業適応していくにあたり、大臣が認定した計画に対して税制優遇等の措置を講じて取組を後押ししていく内容です。
誤り。新エネルギー利用を促進していくための法律です。利用者には利用するにあたり、債務保証等の支援があります。
誤り。地域特性を生かして高い付加価値を創出し、地域に対する相当の経済的効果を及ぼす事業(地域経済牽引事業)を実施する民間事業者を支援します。
正しい。記載の通りです。
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