中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
財務・会計 問21

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和5年度 再試験(2023年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

現在の原資産価格が500円であるときのオプション価値に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 行使価格が500円のコールオプションはアット・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は80円である。
  • 行使価格が520円のコールオプションはイン・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は20円である。
  • 行使価格が580円のプットオプションはイン・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は80円である。
  • 行使価格が620円のプットオプションはアウト・オブ・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は-120円である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、オプションの状態(アット・ザ・マネー、イン・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネー)と本源的価値の計算についての理解を問うものです。

アット・ザ・マネー(ATM):原資産価格と行使価格が同じ。

イン・ザ・マネー(ITM):コールオプションなら原資産価格が行使価格を上回り、プットオプションなら行使価格が原資産価格を上回る。

アウト・オブ・ザ・マネー(OTM):コールオプションなら原資産価格が行使価格を下回り、プットオプションなら行使価格が原資産価格を下回る。

選択肢1. 行使価格が500円のコールオプションはアット・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は80円である。

行使価格が500円で原資産価格も500円なので、アット・ザ・マネー(ATM)の状態です。しかし、ATMの場合、本源的価値は0円であるため「80円」という記述は誤りです。

選択肢2. 行使価格が520円のコールオプションはイン・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は20円である。

行使価格が520円で原資産価格が500円の場合、コールオプションはアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の状態であり、本源的価値は0円です。

選択肢3. 行使価格が580円のプットオプションはイン・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は80円である。

行使価格が580円で原資産価格が500円の場合、プットオプションはイン・ザ・マネー(ITM)であり、本源的価値は80円(580円 - 500円)となります。

選択肢4. 行使価格が620円のプットオプションはアウト・オブ・ザ・マネーの状態にあり、オプションの本源的価値は-120円である。

プットオプションは本源的価値が0以上であるため、負の値にはなりません。620円のプットオプションはイン・ザ・マネーで、計算上の本源的価値は120円です。

まとめ

コールオプションの本源的価値は、原資産価格から行使価格を引いた値(0以下であれば0円)。

プットオプションの本源的価値は、行使価格から原資産価格を引いた値(0以下であれば0円)。

オプションの状態:イン・ザ・マネー、アット・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネーの違いを理解すること。

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