中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問47 (財務・会計 問20)
問題文
H社が現金200万円を配当した場合、配当支払後の株価に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、株式市場は完全で、税金や取引コストは存在しないものとする。
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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問47(財務・会計 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
H社が現金200万円を配当した場合、配当支払後の株価に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、株式市場は完全で、税金や取引コストは存在しないものとする。
- 株価は配当前と配当後で変化しない。
- 株価は配当前と比較して20円下落する。
- 株価は配当前と比較して50円下落する。
- 株価は配当前と比較して50円上昇する。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、配当政策と株価の変動について理解するものです。H社が全額自己資本で構成されており、株式市場が完全であるため、配当支払後の株価は、配当額を考慮して調整されます。配当支払によるキャッシュフローの減少分だけ株価が下落すると予測されます。
株価の調整方法は、配当支払額を発行済株式数で割って1株あたりの配当額を求め、配当支払前の株価から引いて算出します。
H社の基本情報の確認
現在の株価:500円
発行済株式数:10万株
配当額:200万円
1株あたりの配当額の計算
配当額を発行済株式数で割ることで、1株あたりの配当額を求めます。
1株あたりの配当額=200万円÷10万株=20円
配当支払後の株価の計算
配当支払後の株価は、配当前の株価から1株あたりの配当額を差し引きます。
配当支払後の株価=500円−20円=480円
株価の下落幅
配当支払前の株価と比較して、20円下落することになります。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
配当支払後の株価の変動:配当支払により株価は配当額分だけ下落することが一般的です。
1株あたりの配当額の計算:配当額を発行済株式数で割ることで、1株あたりの配当額が算出できます。
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02
配当支払後の株価に関する問題です。与件文が長く情報量が多いため、問題用紙の余白に以下の簡易な資産構成表を描いて情報を整理しましょう。
※解説のまとめで述べていますが、与件文の中にダミーデータ(解答に必要ないデータ)が含まれています。
・配当前(現在)
与件文から、現在の株価が500円、発行済み株式数10万株であることが分かりますので、100,000×500=50,000,000円で自己資本額と一致します。
・配当支払後
現金200万円を配当とあり、現金は1,000→800万円へと減少します。
発行済み株式数は10万株のため、100,000×株価v=48,000,000より、株価v=48,000,000÷100,000=480円となります。
以上から、配当後の株価は480円となり、配当前の500円と比較して20円下落します。
冒頭の解説より、株価は配当前と比較して20円下落するため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、株価は配当前と比較して20円下落するため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、株価は配当前と比較して20円下落するため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、株価は配当前と比較して20円下落するため不適切な選択肢です。
【補足】
与件文にある、
・毎期300万円の営業利益をあげており、次期以降も同額の営業利益が期待されている
・減価償却費と同額を営業活動維持のために設備投資にあてている
・運転資本の増減はない
・減価償却費以外の費用はすべて現金支出であるため、毎期300万円の営業利益はフリーキャッシュフローに一致する
という情報は、解答に一切関係がありませんでした。
頭の中でこれらの情報を整理しようとすると、情報量が多すぎてまとめるのに時間がかかります。
そのため、冒頭の解説で述べているように問題用紙の余白に情報を書き出して必要な情報を整理する方が早くて正確です。
選択肢の記述を先に読み、与件文から必要な情報だけを抽出するという方法でも、不要な情報を除外できるためおススメです。
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