中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
財務・会計 問22
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和5年度 再試験(2023年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
有利子負債がある企業に適用される株主価値評価モデルに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 割引キャッシュフローモデルによる株主価値は、株主に帰属する将来の期待フリーキャッシュフローを割引いた現在価値の合計である。
b 割引超過利益モデルと配当割引モデルは、クリーンサープラス関係を通じて、理論的な整合性が図られている。
c 割引超過利益モデルと配当割引モデルのターミナル・バリューは、理論的に等価である。
d 割引超過利益モデルによれば、株主価値は将来の超過利益の割引現在価値を合計したものになる。
a 割引キャッシュフローモデルによる株主価値は、株主に帰属する将来の期待フリーキャッシュフローを割引いた現在価値の合計である。
b 割引超過利益モデルと配当割引モデルは、クリーンサープラス関係を通じて、理論的な整合性が図られている。
c 割引超過利益モデルと配当割引モデルのターミナル・バリューは、理論的に等価である。
d 割引超過利益モデルによれば、株主価値は将来の超過利益の割引現在価値を合計したものになる。
- aとb
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、株主価値評価モデルにおける割引キャッシュフローモデル、割引超過利益モデル、配当割引モデルについて理解することがポイントです。これらのモデルは、企業の株主価値を評価するために使用され、それぞれ異なる評価方法を持ちながらも、理論的には整合性を持つ場合があります。
a:割引キャッシュフローモデルによる株主価値は、株主に帰属する将来の期待フリーキャッシュフローを割引いた現在価値の合計である。
正しいです。割引キャッシュフローモデル(DCFモデル)は、企業が将来にわたって生み出すフリーキャッシュフロー(FCF)を、企業の資本コスト(WACC)で割り引いて現在価値にしたものの合計で株主価値を求める方法です。フリーキャッシュフローは、株主と債権者に帰属するキャッシュフローですが、企業価値から有利子負債を差し引くことで株主価値を求めることができます。
b:割引超過利益モデルと配当割引モデルは、クリーンサープラス関係を通じて、理論的な整合性が図られている。
正しいです。クリーンサープラス関係とは、配当などの支出が株主資本の増減に反映される関係を指します。割引超過利益モデルと配当割引モデルは、このクリーンサープラス関係に基づいて理論的整合性が図られており、どちらの方法を用いても株主価値を算出することが可能です。
c:割引超過利益モデルと配当割引モデルのターミナル・バリューは、理論的に等価である。
誤りです。割引超過利益モデルと配当割引モデルは、理論的に同じ株主価値を求めることができるモデルですが、ターミナル・バリューの計算方法や解釈に違いがあるため、必ずしも同じ価値にはなりません。
d:割引超過利益モデルによれば、株主価値は将来の超過利益の割引現在価値を合計したものになる。
誤りです。割引超過利益モデルは、将来の超過利益を割引現在価値に変換することで株主価値を求める方法ですが、この方法による評価は企業全体の株主価値ではなく、株主資本コストを上回る収益の現在価値で評価します。
この選択肢は適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
この選択肢は不適切です。
割引キャッシュフローモデルは、企業のフリーキャッシュフローを割引現在価値にして求めます。
クリーンサープラス関係は、割引超過利益モデルと配当割引モデルが理論的整合性を持つ根拠となります。
割引超過利益モデルは、将来の超過利益を割引現在価値に変換する手法ですが、ターミナル・バリューは配当割引モデルと同じにはなりません。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問21)へ
令和5年度 再試験(2023年)問題一覧
次の問題(問1)へ