中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
企業経営理論 問7
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度 再試験(2023年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
イノベーションは企業の知識や競争の在り方に影響をもたらす。R.ヘンダーソンとK.クラークが提唱するイノベーションの類型に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- アーキテクチャ・イノベーションは、製品やシステムを構成するコンポーネントについての深い技術的知識を生み出す。
- インクリメンタル・イノベーションは、当該分野で実績のある大企業の競争力を破壊し、新規参入企業の競争力を強化する。
- 当該分野で実績のある企業が、特定のイノベーションをアーキテクチャ・イノベーションだと認識するには、ラディカル・イノベーションと比較して長い時間がかかる。
- ラディカル・イノベーションは、アーキテクチャの安定化をもたらし、新興企業の市場参入を困難にする。
- ラディカル・イノベーションは、既存のコンポーネントに関する知識や技術、経験が重要になるため、アーキテクチャ・イノベーションと比較して、他社の模倣や追従が困難になる。
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この過去問の解説 (1件)
01
本問で問われているイノベーションの類型について簡単にまとめます。
アーキテクチャ・イノベーション
製品などを構成するコンポーネントそのものは変えずに、組み合わせを変化させてイノベーションを実現する手法です。
インクリメンタル・イノベーション
既存の製品などを少しずつ改良・改善していく、漸進的なイノベーションのことです。
ラディカル・イノベーション
既存の枠組みにとらわれない大胆なイノベーションのことで、破壊的イノベーションとも呼ばれるものです。
各選択肢をそれぞれ解説します。
アーキテクチャ・イノベーションは組み合わせを変えるものであるため、本選択肢は不正解です。
インクリメンタル・イノベーションは、漸進的イノベーションと呼ばれるものであり、大企業の競争力の破壊や新規参入を招くものではないため、本選択肢は不正解です。
アーキテクチャ・イノベーションは、構成要素をそのものが変わる大きなイノベーションではないため、破壊的なラディカル・イノベーションと比較すると、イノベーションが起きていることを認識するのに時間がかかると考えられます。
そのため本選択肢が正解です。
ラディカル・イノベーションは、既存のものにとらわれないイノベーションであるため、新興企業によってもたらされることが少なくありません。
そのため本選択肢は不正解です。
ラディカル・イノベーションは、非連続的なイノベーションであるため、既存のコンポーネントに関する知識や技術、経験が重要とはなりません。
そのため本選択肢は不正解です。
正解である選択肢の内容を理解するのが困難であったので、難問と言える問題でした。
学習している知識や選択肢の記述を参考に正解を絞り込んでいく方法で対処しましょう。
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