中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
企業経営理論 問8

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度 再試験(2023年) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

D.ティースの主張する、イノベーションと補完的資産に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 当該のイノベーションの成果が他のイノベーションの成否に依存しない場合では、補完的資産は必要とされない。
  • 特殊性が低い補完的資産を活用するには、提携よりも所有を伴う統合が望ましい手段となる。
  • 補完的資産とは、技術やノウハウといった、当該のイノベーションが直接に生み出す知的資産を指す。
  • 補完的資産とは、自社の製品やサービスの価値を高めてくれる、他社である補完的生産者の有する資産のみを指す。
  • 補完的資産の中には、イノベーションによって生み出された製品やサービスと互いに依存関係を持つ相互特殊資産が含まれる。

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この過去問の解説 (1件)

01

補完的資産とは、新しい技術を用いた製品を流通させるために必要な生産設備や流通網、製品の信頼度や知名度を表すブランドなどのことです。

この補完的資産が整っているかどうかが、イノベーションの成功に影響を与えると考えられています。

選択肢1. 当該のイノベーションの成果が他のイノベーションの成否に依存しない場合では、補完的資産は必要とされない。

補完的資産がイノベーションの成否影響を与えるため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. 特殊性が低い補完的資産を活用するには、提携よりも所有を伴う統合が望ましい手段となる。

特殊性が低いならば所有にこだわる必要はないため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. 補完的資産とは、技術やノウハウといった、当該のイノベーションが直接に生み出す知的資産を指す。

補完的資産についての記述として不適切であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. 補完的資産とは、自社の製品やサービスの価値を高めてくれる、他社である補完的生産者の有する資産のみを指す。

補完的資産についての記述として不適切であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢5. 補完的資産の中には、イノベーションによって生み出された製品やサービスと互いに依存関係を持つ相互特殊資産が含まれる。

読み解きにくい内容ではありますが、例えば飛行機と空港、パソコンのOSとパソコン本体、と言うように相互依存関係にあるもののことです。

そのため本選択肢が正解です。

まとめ

深い専門的な知識を必要とする難問でした。

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