中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問58 (企業経営理論 問9)
問題文
企業の社会貢献活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問58(企業経営理論 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
企業の社会貢献活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 企業市民とは、経済的・法的責任よりも社会への奉仕を上位として優先させるよう強調する企業の役割を表したものである。
- 企業の社会貢献活動には、現物や施設開放による寄付は含まれない。
- 文化・芸術分野への社会貢献活動はフィランソロピーと呼ばれる。
- ボランティア活動とは個人の自発性に基づいて行われるものであるため、企業が従業員のボランティア活動を促進する取り組みを行うことはできない。
- マッチング・ギフトとは、従業員からの寄付金に企業側が一定比率の額を上乗せすることを通して、従業員と企業の善意を組み合わせる社会貢献活動の形態を指す。
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この過去問の解説 (2件)
01
社会貢献活動についての各知識を問う問題です。
それぞれの選択肢を解説します。
企業市民とは、利益追求以前に良き市民であろうとする考え方です。
経済的・法的責任よりも上位とすると言うのは、そもそも過剰な考え方です。
そのため本選択肢は不正解です。
現物や施設開放による寄付も含まれます。
そのため本選択肢は不正解です。
文化・芸術分野の社会貢献活動はメセナと呼ばれます。
フィランソロピーはメセナも含む、社会貢献活動のことです。
そのため本選択肢は不正解です。
企業が従業員のボランティア活動を、促進するのみであれば問題はありません。
そのため本選択肢は不正解です。
マッチング・ギフトの説明として適切であるため、本選択肢が正解です。
正解の選択肢であるマッチング・ギフトについては知らなくても、他の選択肢の誤っている点や不自然な点から正解を導くことも可能だったと思われます。
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02
企業の社会貢献活動に関する問題です。
本問は、常識的に考えて明らかに違和感を感じる選択肢が複数あり、消去法でも十分に正答を狙える内容であると言えます。
企業市民とは、企業は利益を追求する以前に良き市民であるべきであるという考え方をいいます。
経済的・法的責任と社会への奉仕は、どちらが上位であるかではなく、どちらもバランスよく行なわれなければならないものであり、不適切な選択肢です。
企業の社会貢献活動には、現物や施設開放による寄付も含まれるため、不適切な選択肢です。
現物の寄付としては、フードバンクなど。
施設開放の例としては、社員食堂を近隣住民も利用できる。
などがあります。
文化・芸術分野への社会貢献活動はメセナと呼ばれるため、不適切な選択肢です。
企業が従業員のボランティア活動を促進する取り組みを行うことはできるため、不適切な選択肢です。
本選択肢は、マッチング・ギフトの記述として適切であり正解の選択肢となります。
【補足】
※フィランソロピーとメセナの違いについて
フィランソロピーは社会貢献活動や慈善活動を指す用語であるため、メセナはフィランソロピーの一部であると言えます。
本問で判断に迷うとすれば、このフィランソロピーとメセナの見極めくらいかと思います。
是非、正答していただきたいです。
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