中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問85 (運営管理 問3)
問題文
ある職場に到着している3種類の製品A、B、Cについて、生産を開始してからすべての製品の加工を完了するまでの時間(総所要時間)を最小化する生産順序について考える。この職場の作業条件は以下に示すとおりである。
<作業条件>
・各製品は、最初に第1工程で、次に、第2工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は1時間とする。
・各製品の各工程における加工時間は下表に示される。
第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する記述として、最も適切なものはどれか。
<作業条件>
・各製品は、最初に第1工程で、次に、第2工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は1時間とする。
・各製品の各工程における加工時間は下表に示される。
第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する記述として、最も適切なものはどれか。

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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問85(運営管理 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
ある職場に到着している3種類の製品A、B、Cについて、生産を開始してからすべての製品の加工を完了するまでの時間(総所要時間)を最小化する生産順序について考える。この職場の作業条件は以下に示すとおりである。
<作業条件>
・各製品は、最初に第1工程で、次に、第2工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は1時間とする。
・各製品の各工程における加工時間は下表に示される。
第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する記述として、最も適切なものはどれか。
<作業条件>
・各製品は、最初に第1工程で、次に、第2工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は1時間とする。
・各製品の各工程における加工時間は下表に示される。
第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する記述として、最も適切なものはどれか。

- A、B、Cの順に投入すると、総所要時間は17時間である。
- A、C、Bの順に投入すると、総所要時間は19時間である。
- B、C、Aの順に投入すると、SPT順に投入するよりも総所要時間は長くなる。
- SPT順に投入すると、総所要時間は15時間である。
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この過去問の解説 (2件)
01
ジョブショップスケジューリングについての出題で、実際に計算する必要があります。
まず、SPTについて確認すると、Shortest Processing Time、作業時間が短い順に作業を開始する方法です。
本問に適用すると、C、B、Aの順番となります。
各選択肢をそれぞれ解説します。
A、B、Cの順に投入した場合の総所要時間は18時間のため、本選択肢は不正解です。
A、C、Bの順に投入した場合の総所要時間は18時間のため、本選択肢は不正解です。
B、C、Aの順に投入した場合の総所要時間は15時間です。
SPT順であるC、B、Aの場合の総所要時間も15時間となるため、本選択肢は不正解です。
SPT順であるC、B、Aの場合の総所要時間は15時間であるため、本選択肢が正解です。
本問のように計算する問題は計算ミスがないように確認することと、工程間の運搬時間は1時間とするといった条件を見落とさないように注意しましょう。
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02
ジョンソン法による、第1工程における3つの製品A、B、Cの投入順序に関する問題です。ジョンソン法とは、全工程(本問では2工程)の総完了時間を最小化する順序を求める手法です。
総完了時間を最小化するため、SPT(Shortest processing time)順に加工することが基本となります。本問で与えられている表から、第1工程は加工時間の短いC→B→Aの順に加工することが基本となります。
SPT(Shortest processing time)順に加工すると、下図のガントチャートのようになります。
加工の順番がSPT順になっていない選択肢は、それぞれの選択肢でガントチャートを示します。
上図より、A、B、Cの順に投入すると総所要時間は18時間であるため不適切な選択肢です。
上図より、A、C、Bの順に投入すると総所要時間は18時間であるため不適切な選択肢です。
上図より、B、C、Aの順に投入すると、SPT順に投入する場合と総所要時間は等しくなる(15時間)ため不適切な選択肢です。
冒頭の解説の図より、SPT順に投入すると総所要時間は15時間であるため正解の選択肢となります。
【補足】
本問は、必ず問題用紙の余白にガントチャートを描いて正誤判断してください。
また、ジョンソン法ではSPT順に加工することが原則ですので、原則通りに加工すると何時間かかるのかを最初にやってみてください。
「知識が理解できているかどうかを問う」という試験の性質上、SPT順に加工する選択肢が必ず1つ用意されているはずです。
(本問はたまたまSPT順に加工する選択肢が正解でしたが)正解の選択肢が判明した時点で、時間を節約するために他の選択肢は一切手を付けなくて結構です。
SPT順にやってみて正解が出なかった場合、次は第1工程の加工時間が2番目に短い製品を最初に投入する設定になっている選択肢に着手してください。(1つやってみれば、最も時間のかかる製品を最初に投入する設定だと総所要時間が長くなりそうだと感覚的に理解できると思います。そのため、SPT順に加工する選択肢から最初に着手することが大事になります)
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