中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問86 (運営管理 問4)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問86(運営管理 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

要素作業 a~g の先行関係が下図に示される製品を、単一ラインで生産する。生産計画量が200個、稼働予定時間が30時間のとき、実行可能な最小の作業工程数とその工程数での最小のサイクルタイムの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 作業工程数: 2  サイクルタイム: 9分
  • 作業工程数: 3  サイクルタイム: 6分
  • 作業工程数: 3  サイクルタイム: 7分
  • 作業工程数: 3  サイクルタイム: 8分
  • 作業工程数: 4  サイクルタイム: 5分

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この過去問の解説 (2件)

01

まず選択肢を見ると、作業工程数が2と3のものがあります。

図から判断できるように、作業工程数2で生産することは不可能であるため、作業工程数が2のものは誤りとなります。

 

最も短い作業工程数は3であるため、それの所要時間を計算します。

a、b、e サイクルタイム9分

a、c、e サイクルタイム9分

a、c、f サイクルタイム9分

a、d、f サイクルタイム7分

 

7分が最も短い時間となります。

正解の組み合わせは、 作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分 です。

選択肢1. 作業工程数: 2  サイクルタイム: 9分

本選択肢は不正解です。

選択肢2. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 6分

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 7分

本選択肢が正解です。

選択肢4. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 8分

本選択肢は不正解です。

選択肢5. 作業工程数: 4  サイクルタイム: 5分

本選択肢は不正解です。

まとめ

問題文の条件からサイクルタイムを計算してみます。

 

30時間で200個生産するので以下のようになります。

 

30 × 60 ÷ 200 = 9

9分以内に生産すれば良いことになるので正解は間違いないと確認できます。

参考になった数8

02

最小の作業工程数と最小のサイクルタイムの組み合わせを問う問題です。

 

・サイクルタイムと最小の作業工程数の計算
稼働予定時間30時間(1,800分)で生産計画量量が200個のため、 1,800分/200個=9.0分がサイクルタイムとなります。

最小の作業工程数は要素作業a~gの合計が26分のため、サイクルタイム9.0分で割ると3工程(2.89)となります。

この時点で、作業工程数2と4の選択肢は誤りとなります。

 

・最小のサイクルタイムの計算

最小の作業工程数が3と求まりましたので、次に最小のサイクルタイムを求めます。

要素作業aから始まる工程は、次の3つがあります。

a→b→e(4+3+2=9)

a→c→eまたはf(4+3+2=9) ※eもfも同じサイクルタイムになります。

a→d→f(4+1+2=7)

a→d→f(4+1+2=7)が最小のサイクルタイムとなります。

選択肢1. 作業工程数: 2  サイクルタイム: 9分

冒頭の解説より「作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢2. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 6分

冒頭の解説より「作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢3. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 7分

冒頭の解説より「作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分」の組み合わせであるため、正解の選択肢となります。

選択肢4. 作業工程数: 3  サイクルタイム: 8分

冒頭の解説より「作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢5. 作業工程数: 4  サイクルタイム: 5分

冒頭の解説より「作業工程数: 3 サイクルタイム: 7分」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

「最小の作業工程数と最小のサイクルタイムの組み合わせ」という与件文の設定が理解できれば、与えられた図から容易に正答に辿り着くことができます。

 

何故なら、最小の作業工程数が3と分かった時点で、要素作業aから始まる3工程でのサイクルタイムは9分か7分しかなく、正解の選択肢が1つに絞られるためです。

 

とはいえ、過去問題で出てきたパターンでの出題ではないため、対応できなかった方が多かったのではないかと思われます。

参考になった数2