中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
運営管理 問2

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度 再試験(2023年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

需要が安定せず、加工方法が多様な寿命の短い製品の多種少量生産に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 加工品の流れが一定ではないので、製品別レイアウトを導入する。
  • 需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更することが必要なので、MRPを導入する。
  • 需要変動に対し、生産量を変動させるのではなく、完成品在庫をもって対応する。
  • スループットタイムを短くし、コストダウンを図るために、専用ラインを導入する。
  • 部品の共通化や標準化などにより、製品や加工順序の多様性を吸収する。

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この過去問の解説 (1件)

01

多種少々生産に適した生産方式や生産形態を選択する問題です。

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. 加工品の流れが一定ではないので、製品別レイアウトを導入する。

製品別レイアウトは少品種多量生産で採用します

加工品の流れが一定ではない製品に対しては、機能別レイアウトが適しています。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更することが必要なので、MRPを導入する。

MRPとは資材所要量計画のことで、生産計画を基に製品の製造に必要な部品や材料の量を決めることです。

頻繁に生産計画を変更するためのものではありません。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. 需要変動に対し、生産量を変動させるのではなく、完成品在庫をもって対応する。

完成品在庫で需要変動に対応することは間違いではありませんが、本問では寿命の短い製品という条件があります。

そのような製品の在庫を抱えると死蔵在庫となるリスクが発生します

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. スループットタイムを短くし、コストダウンを図るために、専用ラインを導入する。

専用ラインは製品別レイアウトをさらに特定の製品に特化したものです。

そのため多種少量生産には適していません。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢5. 部品の共通化や標準化などにより、製品や加工順序の多様性を吸収する。

製品や加工順序の多様性も吸収できます。

また部品を共通化できていれば製品が終息したときに他の製品に流用できるので、寿命短い製品という弱みへの対策にもなります。

そのため本選択肢が正解です。

まとめ

本問の製品を生産する上で適切な施策は、機能別レイアウトを採用して部品の共通化や標準化を可能な限り進めるということになります。

生産方式は一次試験、二次試験を通して重要な論点であるため、用語だけではなくその特徴や活用の仕方も学習しておきましょう。

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