中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問90 (運営管理 問8)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問90(運営管理 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

経済的発注量モデルにおけるT期間の総費用を表す数式として、最も適切なものはどれか。
ただし、Qを1回当たりの発注量、dを1期当たりの推定需要量、aを1回当たりの発注費、bを1個1期当たりの保管費とする。
  • aTd/Q + bTQ
  • aTd/Q + bTQ/2
  • aTQ/2 + bTd/Q
  • aTQ + bTd/Q

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この過去問の解説 (2件)

01

経済的発注量モデルとは、単位時間あたりにおける需要が一定の場合、発注費と在庫保管費の合計を最小にできる発注量を求めるものです。

EOQモデルとも呼ばれます。

 

求める式は、本問の条件に従うと以下のようになります。

 

aTd / Q + bTQ / 2

選択肢1. aTd/Q + bTQ

本選択肢は不正解です。

選択肢2. aTd/Q + bTQ/2

本選択肢が正解です。

選択肢3. aTQ/2 + bTd/Q

本選択肢は不正解です。

選択肢4. aTQ + bTd/Q

本選択肢は不正解です。

まとめ

経済的発注量の式を暗記していれば容易に正答できますが、覚えていない場合でも経済的発注量モデルが効率の良い発注量を求めるものであることをふまえて、各選択肢を吟味すれば正解することも可能でした。

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02

経済的発注量モデルに関する問題です。T期間の総費用を表す数式が問われています。

 

・経済的発注量(EOQ)モデルにおける総費用の構成要素
総費用=発注費用+在庫保管費用となります。

 

・発注費用(T期間の総発注費)
発注回数:Td/Q(T期間の総需要をQで割る)

1回あたりの発注費:a
よって、発注費用合計:aTd/Q

 

・保管費用(T期間の在庫保管費)
平均在庫量:Q/2(発注間隔で在庫が直線的に減ると仮定)

単位保管費:1個あたりb(1期分)

T期間にわたって発生するため、係数はT

よって、保管費用合計:bTQ/2

選択肢1. aTd/Q + bTQ

冒頭の解説より、「aTd/Q + bTQ/2」であるため不適切な選択肢です。

選択肢2. aTd/Q + bTQ/2

冒頭の解説より、「aTd/Q + bTQ/2」であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. aTQ/2 + bTd/Q

冒頭の解説より、「aTd/QbTQ/2」であるため不適切な選択肢です。

選択肢4. aTQ + bTd/Q

冒頭の解説より、「aTd/QbTQ/2」であるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

経済的発注量は、計算式を穴埋めさせる形式、文章で正誤を問う形式、グラフが与えられるパターンなど、毎年何らかの形で必ず出題されます。

 

必ず出題されると分かっているので、過去5年間分の過去問題は復習必須、余力があれば過去5年間に出題がないパターンを過去5年間以前の過去問題から探してでも復習すべき論点です。

 

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