中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問161 (経営情報システム 問14)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問161(経営情報システム 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

Webサイトの効果測定に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  コンバージョン率とは、Webサイトを訪れたユーザ全体の中で、商品購入や会員登録など当該Webサイトの目的を達成したユーザ数の割合である。
b  チャーン率とは、ECサイトにおいて、ある商品の購買が他の商品の購買とどの程度相関しているかを示す指標である。
c  離脱率とは、訪れた最初のWebページだけを見て、他のページに移動せずにWebサイトから離れるユーザ数の全体に対する割合である。
d  回遊率とは、Webサイトを訪れたユーザの1訪問当たりのページビュー数である。
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

各指標の定義を正しく理解する事が解答のポイントです。

 

a: コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)は、Webサイトを訪れたユーザのうち、商品購入や会員登録などのサイトの目的を達成したユーザの割合を指します。【正】

b: チャーン率(Churn Rate)とは、特にサブスクリプション型のビジネスにおいて、一定期間内に解約・退会したユーザの割合を示す指標です。問題文の「ある商品の購買が他の商品の購買とどの程度相関しているかを示す指標」は「バスケット分析」や「関連性分析」に分類されます。【誤】

c: 離脱率(Exit Rate)は、特定のページからサイトを離れたユーザの割合を示します。問題文の内容は「直帰率(Bounce Rate)」の説明になっています。直帰率とは異なり、そのページに至るまでのページ遷移が考慮されます。【誤】

d: 回遊率は、Webサイト内での移動の度合いや、サイト内の他のページへどれだけ遷移しているかを示す指標です。【正】

 

 

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:誤

【誤】

 

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正

【誤】

 

選択肢3. a:正  b:誤  c:誤  d:正

【正】

 

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

【誤】

 

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

【誤】

まとめ

① コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)

定義:Webサイト訪問者のうち、商品購入・会員登録・資料請求などサイトの目的を達成した割合。

ポイント:ECサイトやLP(ランディングページ)などの成果を測る重要な指標。

 

② チャーン率(Churn Rate)

定義:一定期間内にサービスを解約・退会したユーザの割合。

ポイント:特にサブスクリプションビジネス(Netflix、Spotifyなど)やSaaS企業において重要。

 

③ 直帰率(Bounce Rate)

定義:Webサイトを訪れたユーザが、最初のページだけを見て離脱した割合。

ポイント:「直帰率が高い = サイトの内容や導線に問題がある可能性が高い」。

 

④ 離脱率(Exit Rate)

定義:特定のページがユーザの最終閲覧ページとなった割合。

ポイント:離脱率の高いページは、ユーザの興味を引き留める施策が必要。

 

⑤ 回遊率(サイト内回遊)

定義:ユーザがサイト内をどれくらい閲覧し、回遊しているかを示す指標。
具体的な指標として「平均ページビュー数(Pages per Session)」がある。

ポイント:回遊率を上げる施策としては、関連コンテンツの提案や内部リンクの強化が有効。

 

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02

Webサイトの効果測定に関する問題です。本問の内容は、企業経営理論のマーケティングの領域でも出題されたことがあります。以下、各解答群で挙げられている用語を整理します。

 

・コンバージョン率

ECサイトにおける商品の購入率、資料請求サイトにおける資料請求率、お問い合わせサイトにおける問い合わせフォーム送信率など、各ウェブサイトで設定している数値を達成したユーザ数の割合をいいます。

コンバージョン(Conversion)には「成果」という意味があります。

解答群aは正しい記述です。

 

・チャーン率(Churn Rate)

顧客が商品やサービスを解約する割合を示す指標です。

チャーン(Churn)には「かき混ぜる」という意味があります。

解答群bは誤りです。

 

・離脱率

特定のページを訪れたユーザーが、そのページを最後に閲覧してWebサイトを離脱する割合をいいます。

解答群cは「直帰率」の記述であるため誤りです。

 

・回遊率

Webサイトを訪問したユーザーが、1回の訪問で平均して何ページ閲覧したかを示す指標です。

ユーザーが1回の訪問でWebサイト内を複数ページ閲覧している場合は、Webサイトがより魅力的であるということになります。

解答群dは正しい記述です。

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:誤

冒頭の解説より、「a:正、b:、c:誤、d:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正

冒頭の解説より、「a:正、b:誤、c:、d:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:誤  d:正

冒頭の解説より、「a:正、b:誤、c:誤、d:正」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

冒頭の解説より、「a:、b:、c:誤、d:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

冒頭の解説より、「a:、b:誤、c:、d:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

本問にあるように、離脱率と直帰率の違いはきちんと理解しておきたいところです。

 

チャーン率は、過去の企業経営理論で問われたことがあります。余り耳馴染みがなく暗記しづらいと思われますが、過去問題の正答率が低いということであれば今後も出題されるかも知れません。

 

なお、正答率については公表されませんが、一部の資格の学校などでは受験者にどの選択肢をマークしたのかアンケートを取って正答率を算出しているところがあります。

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03

Webサイトの効果測定に関する問題です。

 

a:適切です。

b:不適切です。チャーン率とは、解約率のことで、継続していたサービスを解約した割合の指標のことです。

c:不適切です。直帰率の説明です。離脱率とは、そのページの全ページビュー数のうち、そのページから同じサイトではなく別のサイトへ離脱した割合のことです。

d:適切です。

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