中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問163 (経営情報システム 問16)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問163(経営情報システム 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

情報システムの構築プロジェクトをEVM(Earned Value Management)によって管理している。このプロジェクトでは、PV(出来高計画値)が2,000万円、AC(コスト実績値)が1,500万円、EV(出来高実績値)が1,000万円であった。このとき、コスト効率指数(CPI)とスケジュール効率指数(SPI)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • CPIは0.50であり、SPIは0.67である。
  • CPIは0.67であり、SPIは0.50である。
  • CPIは0.75であり、SPIは0.67である。
  • CPIは1.50であり、SPIは2.00である。
  • CPIは2.00であり、SPIは1.50である。

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この過去問の解説 (3件)

01

EVMの基本公式を正しく適用することがポイントです。

特に、CPIとSPIの意味と計算方法を理解していれば、確実に解答できます。用語の理解は略語ではなく、全文で暗記すると意味の理解に繋がります。

選択肢1. CPIは0.50であり、SPIは0.67である。

【誤】

EVM(Earned Value Management)の指標として、以下の公式を用いてCPI(コスト効率指数)とSPI(スケジュール効率指数)を計算します。

 

コスト効率指数(CPI)

CPI=EV÷AC(1,000÷1,500=0.67)
 

スケジュール効率指数(SPI)

SPI=EV÷PV(1,000÷2,000=0.50)

選択肢2. CPIは0.67であり、SPIは0.50である。

【正】

EVM(Earned Value Management)の指標として、以下の公式を用いてCPI(コスト効率指数)とSPI(スケジュール効率指数)を計算します。

 

コスト効率指数(CPI)

CPI=EV÷AC(1,000÷1,500=0.67)
 

スケジュール効率指数(SPI)

SPI=EV÷PV(1,000÷2,000=0.50)

選択肢3. CPIは0.75であり、SPIは0.67である。

【誤】

EVM(Earned Value Management)の指標として、以下の公式を用いてCPI(コスト効率指数)とSPI(スケジュール効率指数)を計算します。

 

コスト効率指数(CPI)

CPI=EV÷AC(1,000÷1,500=0.67)
 

スケジュール効率指数(SPI)

SPI=EV÷PV(1,000÷2,000=0.50)

選択肢4. CPIは1.50であり、SPIは2.00である。

【誤】

EVM(Earned Value Management)の指標として、以下の公式を用いてCPI(コスト効率指数)とSPI(スケジュール効率指数)を計算します。

 

コスト効率指数(CPI)

CPI=EV÷AC(1,000÷1,500=0.67)
 

スケジュール効率指数(SPI)

SPI=EV÷PV(1,000÷2,000=0.50)

選択肢5. CPIは2.00であり、SPIは1.50である。

【誤】

EVM(Earned Value Management)の指標として、以下の公式を用いてCPI(コスト効率指数)とSPI(スケジュール効率指数)を計算します。

 

コスト効率指数(CPI)

CPI=EV÷AC(1,000÷1,500=0.67)
 

スケジュール効率指数(SPI)

SPI=EV÷PV(1,000÷2,000=0.50)

まとめ

CPIが、

1より小さい場合:コスト超過(計画より多くのコストを使っている)。

1より大きい場合:コスト効率が良い(計画より少ないコストで進捗している)。

 

SPIが、

1より小さい場合:スケジュールが遅れている。

1より大きい場合:スケジュールが進んでいる。

 

CPI・SPIが1.0を基準とし、1.0未満なら問題があると判断します。

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02

EVMによるプロジェクト管理において、進捗指標となるコスト効率指数(CPI)とスケジュール効率指数(SPI)を問う問題です。

 

CPIとSPIは、以下の計算式により求められます。

・CPI=EV/AC

・SPI=EV/PV

 

以上から、CPIは1,000/1,500=0.67、SPIは1,000/2,000=0.50となります。

選択肢1. CPIは0.50であり、SPIは0.67である。

冒頭の解説より、「CPIは0.67であり、SPIは0.50である」ため不適切な選択肢です。

選択肢2. CPIは0.67であり、SPIは0.50である。

冒頭の解説より、「CPIは0.67であり、SPIは0.50である」ため正解の選択肢となります。

選択肢3. CPIは0.75であり、SPIは0.67である。

冒頭の解説より、「CPIは0.67であり、SPIは0.50である」ため不適切な選択肢です。

選択肢4. CPIは1.50であり、SPIは2.00である。

冒頭の解説より、「CPIは0.67であり、SPIは0.50である」ため不適切な選択肢です。

選択肢5. CPIは2.00であり、SPIは1.50である。

冒頭の解説より、「CPIは0.67であり、SPIは0.50である」ため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

本問は頻出論点であるため、基本的には計算式が頭に入っていることが前提ですが、わざわざ「コスト効率指数(CPI)」「スケジュール効率指数(SPI)」と明記されているため、与件文に与えられている数値をどのように組み合わせるのかイメージしやすく、難易度は高くない内容であると思います。

 

計算式が暗記できていない場合は、過去問題で復習して必ず対応できるようにしておきましょう。

参考になった数1

03

コスト効率指数(CPI)とスケジュール効率指数(SPI)を求める問題です。

それぞれの算出方法は、

CPI=EV÷AC

SPI=EV÷PV

ですので、

CPI=1000÷1500=0.67

SPI=1000÷2000=0.5

となります。

参考になった数1