中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験（2023年）
問185 (中小企業経営・中小企業政策 問13（1）)

（株）帝国データバンク「企業概要データベース」より、経営者年齢の構成比を問う問題です。経営者の年齢が40代、60代、70代について中小企業と大企業での比較が問われています。

本問は、2022年度版中小企業白書　第2-2-101図「業種別に見た、経営者年齢の構成比（中小企業と大企業）」（Ⅱ-186ページ）からの出題です。

第2-2-101図にはグラフが2つあり、上のグラフが中小企業、下のグラフが大企業です。

また、40代は赤、60代は緑、70代は黄の横棒グラフで示されています。

以上から、40代、60代、70代の経営者年齢の構成比は次のとおりです。

・40代：中小企業18.5％＞大企業8.8％（中小企業が大企業を上回っている）

・60代：中小企業27.3％＜大企業47.3％（大企業が中小企業を上回っている）

・70代：中小企業22.6％大企業14.8％（中小企業が大企業を上回っている）

中小企業白書2022年版によると、中小企業の経営者年齢のピークは後継者問題もあり高くなっています。

よって、40代では、大企業が中小企業を上回っていますが、60代以上では中小企業が大企業を上回っています。

中小企業庁「中小企業白書2022年版」に基づくと、中小企業の経営者年齢の構成比は、50～70 代がそれぞれ 20 % 前後とほぼ均等で、40 代も一定割合が存在します。経営者の年齢がばらけているのが特徴です。

40代の経営者割合

若い40代は中小企業の方が相対的に多く、

「40代では中小企業が大企業を上回る」は 正しい。

60代の経営者割合

ベテラン60代は大企業で突出して多く、

「60代では中小企業が大企業を上回る」は 誤り。

70代の経営者割合

中小企業では高齢の経営者が多く、70代の割合も大企業より高い。

したがって、「70代では中小企業が大企業を上回る」は 正しい。