中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問72 (企業経営理論 問22)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問72(企業経営理論 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- 「有能さの罠(competency trap)」とは、これまでの学習の結果として高い能力を構築し成果を上げているために、学習をやめてしまうことである。
- 高次学習とは組織の上位階層のみで生じる行動レベルの学習であるのに対して、低次学習は組織の下位階層のみで生じる行動レベルでの学習である。
- 組織学習とは、組織ルーティンの変化の中で組織成果に正の貢献をもたらすもののみを指す。
- 組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがある。
- ダブルループ学習とは行動とその結果を振り返り行動を修正することを何度も繰り返すものであるのに対して、シングルループ学習とは行動を一度だけしか修正しないものである。
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この過去問の解説 (1件)
01
組織学習に関する問題です。
基本的な論点が問われており、是非とも正答したいところです。
「有能さの罠(competency trap)」とは、これまでの学習結果に満足してしまい、新しい能力を獲得する意欲が起こりにくくなることをいいます。
現状に満足している状態であれば、あえて新しい知識や価値観を取り入れようとする意欲は後退します。なお、学習をやめてしまうわけではなく現状維持のための学習は行われます。
したがって、不適切な選択肢です。
組織学習は、組織の上位階層や下位階層という職位階層で区分されているわけではありません。
高次学習も低次学習も階層の区分にかかわらず行なわれるため、不適切な選択肢です。
組織学習とは、組織ルーティンの変化の中で組織成果に負の貢献をもたらすものも含まれます。
組織にとっては失敗に終わったものも、経験として組織内に蓄積されて今後の行動に反映されていくため、不適切な選択肢です。
組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがあることは、組織学習に関する記述として適切です。
他の選択肢の「有能さの罠」に関する記述にあるように、組織学習の結果として高い能力を構築し成果を上げている場合、その学習結果が組織の行動を規定するため、環境の変化に対応した新しい知識が阻害要因となる(組織行動と相容れない)ことは起こり得ます。
したがって、正解の選択肢となります。
ダブルループ学習とシングルループ学習は、回数で区別されているわけではありません。
既存のやり方や考え方にもとづいて問題解決を図るシングルループ学習に対して、既存概念にとらわれずに新しい行動や考え方を取り入れることをダブルループ学習といいます。
したがって、不適切な選択肢です。
【補足】
複数の選択肢で「~のみ」「一度だけしか」という制約的な表現が見られますが、一般的にこのような表現が用いられる場合は誤りの選択肢である可能性が高いです。
全ての選択肢を検討して正誤判断を行なう必要がありますが、このような表現に違和感を感じることができれば選択肢を絞り込みやすくなります。
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