中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問171 (経営情報システム 問10(2))

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和6年度(2024年) 問171(経営情報システム 問10(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の取り組みが中小企業にも拡大している。DX推進に関する下記の設問に答えよ。

情報処理推進機構(IPA)が公開している「中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド」では、中小規模製造業が先進的にDXに取り組んでいる事例を基に、これからDXに取り組む企業に向けて、その必要性や進め方がまとめられている。
このガイドに記載されている内容に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  スマートサービスは、AIやIoTなどのデジタル技術を使い、顧客に高い体験価値を与えるサービスのことで、モノの使用状況に基づいてメンテナンスなどを行うサービスのほか、モノづくりのノウハウを提供・サポートするサービスも含まれる。
b  スマートファクトリーは、生産設備をデジタル化し、ネットワーク上でデータをやりとりすることで効率化している工場のことである。
c  製造分野のDXは、顧客価値を高めるため、製造分野で利用されている製造装置や製造工程の監視・制御(OT:運用技術)などのデジタル化を軸に、ITとの連携により製品やサービス、ビジネスモデルの変革を実現することと定義されている。
d  中小規模製造業におけるDXにおいては、収益増に直結するスマートプロダクトへの取り組みから行うことが推奨されている。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (1件)

01

「中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド」からの出題です。

 

各選択群で述べられている用語(解答群a、b)について、本ガイドでは以下のように説明しています。

(出所:独立行政法人情報処理推進機構「中小規模製造業者の製造分野におけるDX 推進ガイド活用 用語集」)

https://www.ipa.go.jp/digital/dx/mfg-dx/ug65p90000001kqv-att/000093475.pdf

 

・スマートサービス(解答群a)

AI や IoT などのデジタル技術を使い、顧客に高い体験価値を与えるサービス(用語集14ページ)

正解の解答群となります。

 

・スマートファクトリー(解答群b)

生産設備をデジタル化し、ネットワーク上でデータをやりとりすることで効率化している工場(用語集14ページ)

正解の解答群となります。

 

・製造分野のDXの定義(解答群c)

「顧客価値を高めるため、製造分野で利用されている製造装置や製造工程の監視・制御(OT)などのデジタル化を軸に、IT との連携により製品やサービス、ビジネスモデルの変革を実現すること」(「製造分野DXの理解」6ページ)

正解の解答群となります。

 

・スマートプロダクト(解答群d)

AI や IoT などのデジタル技術を使い、製品に自律動作など高付加価値を追加したもの(「製造分野DXの理解」7ページ

→強みを持つ中核技術とデジタル技術を融合した付加価値向上・開発力向上により海外を含む市場で競争力を強化

 

なお、同ページには中小規模製造業が製造分野におけるDXにより目指す姿として、「スマートファクトリー」「スマートプロダクト」「スマートサービス」を挙げており、このどれか1つだけを目指すのではなく、最初は「スマートファクトリー」を中心に目指しつつ、一部は「スマートプロダクト」や「スマートサービス」に向けた取組みも進めておき、その後「スマートファクトリー」が順調に進んだ段階で、「スマートプロダクト」や「スマートサービス」の取組みをより強化していく、といったような流れが現実的ではないかと述べており、不適切な選択肢です。

 

(出所:独立行政法人情報処理推進機構「製造分野DXの理解」)

https://www.ipa.go.jp/digital/dx/mfg-dx/ug65p90000001kqv-att/000093470.pdf

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正、d:誤」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:誤

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:正

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:正  d:正

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

参考になった数3