中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問177 (経営情報システム 問16)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和6年度(2024年) 問177(経営情報システム 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
- CoBRA法とは、LOC法で算出されたソフトウェア規模に補正係数を掛け合わせて開発規模を見積もる方法である。
- COCOMO法とは、データの構造や流れに着目してソフトウェアの開発規模を見積もる方法である。
- COSMIC法とは、開発工数が開発規模に比例すると仮定するとともに、さまざまな変動要因によって工数増加が発生することを加味して開発規模を見積もる方法である。
- ファンクションポイント法とは、開発するシステムの入力や出力などの機能を抽出し、それぞれの難易度や複雑さに応じて重み付けし点数化することによって、ソフトウェアの開発規模を見積もる方法である。
- 類推法とは、WBSで洗い出された作業単位ごとに工数を見積もり、この合計をシステム全体の工数と考えて開発規模を見積もる方法である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
システム開発やソフトウェア開発における見積法に関する問題です。各選択肢で問われている用語を、以下に解説します。
・CoBRA(Cost estimation, Benchmarking and Risk Assessment)法
見積り熟練者の経験・知識を抽出して、それを変動要因として定義・定量化する
・LOC(Lines Of Code)法
ソースコードの行数をもとにして見積金額を決める、「プログラムステップ法」ともよばれる
・COCOMO(Constructive Cost Model)法
開発段階の数、各工程の難易度、チームの開発能力など様々な変動要因を掛け合わせて工程数や人員を見積もる
・COSMIC(COmmon Software Measurement International Consortium)法
データ移動の数を数えることで、機能規模を測定して見積もる
・ファンクションポイント法
難易度をもとに各機能に点数をつけて、その合計で全体の規模を推測する
・類推法
過去に手掛けたシステム開発の規模や工数、コストなどから見積もり額を推定する、「トップダウン法」ともよばれる
LOC法で算出されたソフトウェア規模に補正係数を掛け合わせて開発規模を見積もるのは、LOC法(またはプログラムステップ法)です。
冒頭の解説より、CoBRA法は見積り熟練者の経験・知識を変動要因として定義・定量化するため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、本選択肢はCOSMIC法の記述になります。
COCOMO法は、開発段階の数、各工程の難易度、チームの開発能力など様々な変動要因を掛け合わせて工程数や人員を見積もるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、本選択肢はCOCOMO法の記述になります。
COSMIC法は、データ移動の数を数えることで機能規模を測定して見積もるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、開発するシステムの入力や出力などの機能を抽出し、それぞれの難易度や複雑さに応じて重み付けし点数化することによってソフトウェアの開発規模を見積もる方法は、ファンクションポイント法の記述として最も適切であり正解の選択肢となります。
本選択肢は、ボトムアップ法の記述になります。
本選択肢は「作業単位ごとに工数を見積もった合計をシステム全体の工数と考える」とあり、工数の合計を積み上げるボトムアップ法であると思われるため不適切な選択肢です。
【補足】
本問で問われている各見積法は過去問題でも出題があり、復習に適した内容です。
横文字が多く、システム開発業務に携わっていない人にとっては暗記が難しいと思いますが、類推法とボトムアップ法は正反対の概念であり、対比させると理解しやすいでしょう。
他の問題でも述べていますが、用語の特徴をキーワードとして紐づける方法も効果的です。例えば、CoBRA法で述べられている「熟練者の経験・知識」は特徴的なワードですので、記憶が定着しやすいでしょう。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問176)へ
令和6年度(2024年) 問題一覧
次の問題(問178)へ