中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問195 (中小企業経営・中小企業政策 問8)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和6年度(2024年) 問195(中小企業経営・中小企業政策 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業庁「エクイティ・ファイナンスに関する基礎知識」では、中小企業がどのような場合に、どのようにしてエクイティ・ファイナンスを活用すればよいのかといった情報を提示している。
「エクイティ・ファイナンスに関する基礎知識」に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  エクイティ・ファイナンスについて、会社の事業や取り組みならびに将来性などに対する評価のもと、株式を発行する対価として出資者から資金提供(出資)を受けることであると定義している。
b  エクイティ・ファイナンスの主な利用目的として、返済が伴わないことから、新しい取り組み(新規事業や事業拡大など)や事業の転換(事業再生など)を行うための資金としての活用を挙げている。
c  エクイティ・ファイナンスのメリットとして、返済が伴わないことから、財務基盤の安定につながり、企業としての信用力向上の効果がある点を挙げている。
  • a:正  b:正  c:正
  • a:正  b:誤  c:正
  • a:誤  b:正  c:誤
  • a:誤  b:誤  c:正
  • a:誤  b:誤  c:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

問題では、中小企業庁が提示している「エクイティ・ファイナンスに関する基礎知識」をもとに、中小企業がどのような状況で、どのように活用するかを問うています。

 

正解は、a:正、b:正、c:正です。

 

・aについて
エクイティ・ファイナンスとは、株式を発行して出資者から資金を集める方法です。

会社の事業内容や将来性を評価したうえで出資が行われる点が特徴です。

 

 

・bについて
エクイティ・ファイナンスは返済義務がないため、新たな事業に挑戦するときや、事業を再生させるために活用されることがあります。

返済の負担がないことが、積極的な取り組みを後押しすることにつながります。

 

 

・cについて
返済負担がなく自己資本が増えるので、財務基盤の安定につながります。

自己資本比率が高まると、資金調達先からの信用度も上がりやすくなるため、信用力向上の効果があるといえます。

選択肢1. a:正  b:正  c:正

正しいです。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正

誤りです。

選択肢3. a:誤  b:正  c:誤

誤りです。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正

誤りです。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤

誤りです。

まとめ

株式を発行して資金を調達する仕組みは、返済負担がなく、新しい事業や事業転換に活用しやすい点が大きな利点です。

財務基盤が安定することで信用度も高まりやすくなります。

参考になった数0

02

中小企業庁「エクイティ・ファイナンスに関する基礎知識」からの出題です。

 

エクイティ・ファイナンスについては財務・会計の学習領域でもあり既にご存じであるとは思いますが、エクイティ・ファイナンスには以下のような特徴があります。

・投資家から出資を受ける形で、企業に資金が注入される

・銀行からの借入ではないため、自己資本である

・貸借対照表(B/S)上は、純資産に計上される

・自己資本が増加するため、財務基盤が安定する

・原則として返済の必要がない(利益が発生した場合は、株主から配当を求められることがある)

 

大多数の中小企業は銀行などから資金調達を行なっており、こちらは「デッド・ファイナンス」となります。基本的にはエクイティ・ファイナンスの対概念となります。

 

本問は、上記のエクイティ・ファイナンスの知識があれば十分に正答することができ、解答群a~cすべてが正しい記述となります。

選択肢1. a:正  b:正  c:正

冒頭の解説より、「a:正、b:正、c:正」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正

冒頭の解説より、「a:正、b:、c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:誤

冒頭の解説より、「a:、b:正、c:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正

冒頭の解説より、「a:、b:、c:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤

冒頭の解説より、「a:、b:、c:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

「エクイティ・ファイナンスに関する基礎知識」については、以下のURLからダウンロード可能です。

https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/shikinguri/equityfinance/download/001.pdf

 

上記スライド資料の3ページ「エクイティ・ファイナンスの概要」に、解答群a~cすべての記述があります。

 

また、借入や補助金との比較表になっており、それぞれのメリット・デメリットについても述べられていることから、企業経営者に説明する資料としても有用であると思われます。

参考になった数0