<正解>3
[解説]
Continuing Professional Development(以下「CPD」といいます。)に関する正誤の組み合わせの問題です。
なお、技術士法第47条の2においては、以下のとおり、CPDについて定められています。
「技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。」とされています。
アからエの記述内容の適否は以下のとおりとなります。
ア 適切な内容です。
CPDでは一般的に、取組みへの記録とその内容について証明をすることが求められています。
取組記録や内容の証明がないものについては、実施した事実があったとしても客観的な証明ができないため、
CPDとして有効なものとして認められないことがあります。
よって、適切な内容です。
イ 適切な内容です。
技術士については、技術士法第47条の2において、
常にその業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められています。
よって、適切な内容です。
ウ 不適切な内容です。
日常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行していても、
業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させていると認められないことから、
CPDの要件を満たさないことになります。
よって、不適切な内容です。
エ 適切な内容です。
技術士や技術者のCPDの適切な取組みを促すため、
それぞれの学協会は積極的な支援を行っています。
また、それぞれの学協会では、質や量のチェックシステムを導入して、
一定の場合には資格継続に制約を課している場合もあります。
例えば、日本技術士会では、学協会を後援するほか、
技術士CPD活動実績名簿や技術士(CPD認定)名簿を公開し、
さらに2021年より「技術士CPD活動実績の管理及び活用制度」を開始して
CPDの適切な取組みを促しています。
よって、適切な内容です。
これらのことから各選択肢を検討すると
1 アが✕となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 アが✕、ウが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 アからエまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
4 エが✕となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 イが✕、ウが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
以上のことから、3が正解となります。