技術士の過去問
平成28年度(2016年)
適性科目 問32
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問題
技術士 第一次試験 平成28年度(2016年) 適性科目 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
技術士や技術者の継続的な資質向上のための取組をCPD( Continuing Professional Development )と呼ぶが、次の( ア )~( エ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
ア 技術者はCPDへの取組を記録し、その内容について証明可能な状態にしておく必要があるとされるので、記録や内容の証明がないものは実施の事実があったとしてもCPDとして有効と認められない場合がある。
イ 技術士は常にCPDによって、業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められている。
ウ 技術提供サービスを行うコンサルティング企業に勤務し、日常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行しているのであれば、それ自体がCPDの要件をすべて満たしている。
エ CPDへの適切な取組を促すため、それぞれの学協会は積極的な支援を行うとともに、質や量のチェックシステムを導入して、資格継続に制約を課している場合がある。
ア 技術者はCPDへの取組を記録し、その内容について証明可能な状態にしておく必要があるとされるので、記録や内容の証明がないものは実施の事実があったとしてもCPDとして有効と認められない場合がある。
イ 技術士は常にCPDによって、業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められている。
ウ 技術提供サービスを行うコンサルティング企業に勤務し、日常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行しているのであれば、それ自体がCPDの要件をすべて満たしている。
エ CPDへの適切な取組を促すため、それぞれの学協会は積極的な支援を行うとともに、質や量のチェックシステムを導入して、資格継続に制約を課している場合がある。
- ア:× イ:〇 ウ:× エ:〇
- ア:× イ:〇 ウ:〇 エ:×
- ア:〇 イ:〇 ウ:× エ:〇
- ア:〇 イ:〇 ウ:× エ:×
- ア:〇 イ:× ウ:〇 エ:〇
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢の正誤は以下の通りです。
ア:〇
CPDは実績登録が必要であり、自己研鑚の実施後、その都度実績を記録すると共に、実施を証明することができるエビデンスを整理し、5年間保管しておく必要があります。
イ:〇
技術士法第47条2に「技術士の資質向上の責務」があり、継続研鑽を行うことが求められています。
ウ:×
業務で日常的に行っていることは、CPDには該当しません。
研修会や業務での表彰、社会貢献が該当します。
エ:〇
CPD協議会を設け、それぞれの学会からの支援を受けるとともに、定期審査を設けることで、質を高いレベルで維持するよう取り組んでいます。
よって、ア:〇、イ:〇、ウ:×、エ:〇となることから、3が正解です。
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02
<正解>3
[解説]
Continuing Professional Development(以下「CPD」といいます。)に関する正誤の組み合わせの問題です。
なお、技術士法第47条の2においては、以下のとおり、CPDについて定められています。
「技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。」とされています。
アからエの記述内容の適否は以下のとおりとなります。
ア 適切な内容です。
CPDでは一般的に、取組みへの記録とその内容について証明をすることが求められています。
取組記録や内容の証明がないものについては、実施した事実があったとしても客観的な証明ができないため、
CPDとして有効なものとして認められないことがあります。
よって、適切な内容です。
イ 適切な内容です。
技術士については、技術士法第47条の2において、
常にその業務に関する知識及び技能の水準を向上させる努力をすることが求められています。
よって、適切な内容です。
ウ 不適切な内容です。
日常の業務として自身の技術分野に相当する業務を遂行していても、
業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させていると認められないことから、
CPDの要件を満たさないことになります。
よって、不適切な内容です。
エ 適切な内容です。
技術士や技術者のCPDの適切な取組みを促すため、
それぞれの学協会は積極的な支援を行っています。
また、それぞれの学協会では、質や量のチェックシステムを導入して、
一定の場合には資格継続に制約を課している場合もあります。
例えば、日本技術士会では、学協会を後援するほか、
技術士CPD活動実績名簿や技術士(CPD認定)名簿を公開し、
さらに2021年より「技術士CPD活動実績の管理及び活用制度」を開始して
CPDの適切な取組みを促しています。
よって、適切な内容です。
これらのことから各選択肢を検討すると
1 アが✕となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 アが✕、ウが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 アからエまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
4 エが✕となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 イが✕、ウが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
以上のことから、3が正解となります。
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03
正解は3です。
技術士CPDについての正誤問題です。
各項目の内容は以下の通りです。
ア 正しいです。
CPD実績を登録し、証明可能にしておくには、
CPD実施後に、都度実績を記録し、実施を証明出来るエビデンスを整理し、
5年間保管しておく必要があります。
イ 正しいです。
技術士法第四十七条の二に、技術士の資質向上の責務として、
知識及び技能水準を向上させ、資質の向上を図ることが定められています。
ウ 誤りです。
技術士が日頃従事している業務を遂行しているだけではCPDとは言えません。
エ 正しいです。
日本技術士会では、CPDの普及のため、CPD認定会員制度を発足させています。
またCPD定期審査を実施しており、CPDの質を高いレベルで維持するよう、
取り組みを行っています。
以上から、ア:○、イ:○、ウ:×、エ:○ となるので、
3が正解です。
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