問題
ア 職務遂行においては公衆の安全、健康、福利を最優先に考慮する。
イ 事実及び専門家としての知識と良心に基づく判断をする。
ウ 能力の継続的研鑽に努める。
エ 社会・公衆に対する説明責任を果たす。
オ 他者の知的成果、知的財産を尊重する。
<正解>1
[解説]
倫理規定に関する正誤の組み合わせの問題です。
アからエの記述内容の適否は以下のとおりとなります。
ア 適切な内容です。
職務遂行においては、自己や依頼者の利益よりも公衆の安全、健康、福利を最優先に考慮することを求めていることが多いです。
また、技術士法第45条の2(技術士等の公益確保の責務)においても「技術士又は技術士補は、その業務を行うに当たっては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。」とされています。
よって、適切な内容です。
イ 適切な内容です。
判断を行う場合には、依頼者や第三者の意見ではなく、収集した事実や専門家としての知識と良心に基づくことを求めることが多いです。
よって、適切な内容です。
ウ 適切な内容です。
技術者、専門家として、能力の継続研鑽を求められることが多いです。
また、技術士法第47条の2(技術士の資質向上の責務)においても「技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。」とされています。
よって、適切な内容です。
エ 適切な内容です。
専門家として一定の判断をした場合には、社会や公衆に対して説明責任を果たす必要があるとされることが多いです。
よって、適切な内容です。
オ 適切な内容です。
研究成果としての論文や報告書などの他者の知的成果や特許などの他者の知的財産を尊重するよう求められることが多いです。
よって、適切な内容です。
これらのことから各選択肢を検討すると
1 アからオまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
2 アが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 イが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 ウが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 エが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
以上のことから、1が正解となります。