技術士の過去問
平成28年度(2016年)
適性科目 問33
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問題
技術士 第一次試験 平成28年度(2016年) 適性科目 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
現在、多くの技術系の団体や組織が倫理の重要性を認識することで、倫理綱領・倫理規程・行動規範等を作成し、それに準拠した行動をとることを成員に求めている。行動に関する次の( ア )~( オ )の記述について、現代におけるそうした技術系団体、組織の倫理綱領・倫理規程・行動規範等の多くに含まれるものは◯、含まれないものはXとして、最も適切な組合せはどれか。
ア 職務遂行においては公衆の安全、健康、福利を最優先に考慮する。
イ 事実及び専門家としての知識と良心に基づく判断をする。
ウ 能力の継続的研鑽に努める。
エ 社会・公衆に対する説明責任を果たす。
オ 他者の知的成果、知的財産を尊重する。
ア 職務遂行においては公衆の安全、健康、福利を最優先に考慮する。
イ 事実及び専門家としての知識と良心に基づく判断をする。
ウ 能力の継続的研鑽に努める。
エ 社会・公衆に対する説明責任を果たす。
オ 他者の知的成果、知的財産を尊重する。
- ア:〇 イ:〇 ウ:〇 エ:〇 オ:〇
- ア:× イ:〇 ウ:〇 エ:〇 オ:〇
- ア:〇 イ:× ウ:〇 エ:〇 オ:〇
- ア:〇 イ:〇 ウ:× エ:〇 オ:〇
- ア:〇 イ:〇 ウ:〇 エ:× オ:〇
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この過去問の解説 (3件)
01
それぞれの正誤は以下の通りです。
ア:〇
技術者は、公衆の利益(安全、健康、福利)を最優先に考える必要があります。
イ:〇
事実と知識、良心に基づいて判断し、虚偽の報告や不確実な内容についての判断は倫理に反します。
ウ:〇
技術は日々進歩しており、専門分野に携わる者として、継続研鑽に努めなければなりません。
エ:〇
専門家が業務に携わる際は、顧客や公衆に対し説明を果たす義務があります。
オ:〇
知的財産は、生み出した創作者や企業の利益であり、正しく尊重する必要があります。
よって、ア:○、イ:○、ウ:○、エ:○、オ:○となることから、
1が正解です。
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02
倫理綱領に多く含まれる内容についての正誤問題です。
各内容は以下の通りです。
ア 正しいです。公衆利益を最優先に掲げることが多いです。
イ 正しいです。専門職としての客観的判断や、誠実な対応が規定されます。
ウ 正しいです。進歩する技術やニーズに対応するため、
継続的な能力開発を求められることから、行動規範に取り入れられています。
エ 正しいです。自己の専門について、社会へ責任ある対応を求めらます。
オ 正しいです。コンプライアンス遵守が求められることで、
他人の知的財産権を害しない対応が必須になってきています。
以上から、ア:○、イ:○、ウ:○、エ:○、オ:○ となるので、1が正解です。
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03
<正解>1
[解説]
倫理規定に関する正誤の組み合わせの問題です。
アからエの記述内容の適否は以下のとおりとなります。
ア 適切な内容です。
職務遂行においては、自己や依頼者の利益よりも公衆の安全、健康、福利を最優先に考慮することを求めていることが多いです。
また、技術士法第45条の2(技術士等の公益確保の責務)においても「技術士又は技術士補は、その業務を行うに当たっては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。」とされています。
よって、適切な内容です。
イ 適切な内容です。
判断を行う場合には、依頼者や第三者の意見ではなく、収集した事実や専門家としての知識と良心に基づくことを求めることが多いです。
よって、適切な内容です。
ウ 適切な内容です。
技術者、専門家として、能力の継続研鑽を求められることが多いです。
また、技術士法第47条の2(技術士の資質向上の責務)においても「技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。」とされています。
よって、適切な内容です。
エ 適切な内容です。
専門家として一定の判断をした場合には、社会や公衆に対して説明責任を果たす必要があるとされることが多いです。
よって、適切な内容です。
オ 適切な内容です。
研究成果としての論文や報告書などの他者の知的成果や特許などの他者の知的財産を尊重するよう求められることが多いです。
よって、適切な内容です。
これらのことから各選択肢を検討すると
1 アからオまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
2 アが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 イが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 ウが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 エが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
以上のことから、1が正解となります。
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