技術士の過去問
平成29年度(2017年)
適性科目 問33
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問題
技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 適性科目 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
あなたは、会社で材料発注の責任者をしている。作られている製品の売り上げが好調で、あなた自身もうれしく思っていた。しかしながら、予想を上回る売れ行きの結果、材料の納入が追いつかず、納期に遅れが出てしまう状況が発生した。こうした状況の中、納入業者の一人が、「一部の工程を変えることを許可してもらえるなら、材料をより早くかつ安く納入することができる」との提案をしてきた。この問題を考える上で重要な事項4つをどのような優先順位で考えるべきか。次の優先順位の組合せの中で最も適切なものはどれか。
- 納期 > 原価 > 品質 > 安全
- 安全 > 原価 > 品質 > 納期
- 安全 > 品質 > 納期 > 原価
- 品質 > 納期 > 安全 > 原価
- 品質 > 安全 > 原価 > 納期
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この過去問の解説 (4件)
01
技術者として最優先にすべき項目は、技術者倫理の観点から「安全」です。
技術士倫理要領にも、公衆の利益の優先が最初に謳われています。
続いて優先すべきは、受託者としての責務です。
これは、品質と納期が該当しますが、この中で優先すべきは「品質」です。
求められる品質(基準や性能)を満たすことが優先で、次に「納期」が優先されます。
一方、「原価」は会社としての努力項目であり、この中での優先順位は最も低くなります。
よって、安全 > 品質 > 納期 > 原価で、3が正解となります。
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02
製品を作る上で、最も重視することは「安全」です。技術者倫理として公衆の安全を守る必要があります。
次に重要なのは、「品質」です。品質を満足できないと、安全にかかわる事故を起こしてしまう可能性があります。信頼性や性能に対する要求が満足するために、ある決められた規格値に入ることが重要です。
その次に重要な項目は、「納期」です。「安全」「品質」を満たさない製品を早く納品してはいけません。
最後に価格になりますが、「安全」「品質」「納期」を満たしたうえで、原価低減を考える必要がありますので、価格は優先順位として最後になります。
したがって、優先順位として適切な組み合わせは
3 .安全 > 品質 > 納期 > 原価
になり、3が正解です。
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03
正解は3です。
いわゆるQCD( Quality Cost Delivery)に関する問題ですがそれにS (Safety)が加わっています。
SをServiceやSupportにした場合、一番大事な要素はQになります。そのように説明しているWebサイトなどは非常に多いです。
しかしここではQCDSのうちSをSafety(安全)と定義しています(建築業界ではこちらが基本)。そうなった場合、一番優先されるのはもちろんS(安全)です。
それに直結する要素として二番目に大事なのがQ(品質)になります。品質が悪いと事故につながりかねない、と認識しておけばよいでしょう。
この段階で回答は絞り込めてますのでよいのですが、C(コスト)とD(納期)のどちらを優先するかになります。これはD(納期)としておくとよいでしょう。
従って 安全>品質>納期>原価 となりましたので3が正解です。
とにかく安全第一を務めてください。
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04
技術士として、最優先に考慮すべきものは、「公衆の安全、健康及び福利」です。
「安全」が最優先に考えるべきことになります。
次に優先すべきは、「品質」です。求められる品質(基準や性能)を満たすことによって、
人への危害又は損傷の危険性が許容可能な水準に抑えられる状態、
すなわち、安全性を満たすことになります。
その次に「納期」が優先されます。
「原価」は会社内部としての努力項目であり、この中での優先順位は最も低くなります。
したがって、優先順位は、安全 > 品質 > 納期 > 原価となります。
よって、正解は3となります。
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