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技術士の過去問 平成29年度(2017年) 適性科目 問42

問題

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技術者にとって安全確保は重要な使命の1つである。2014年に国際安全規格「ISO/IECガイド51」が改訂された。日本においても平成28年6月に労働安全衛生法が改正され施行された。リスクアセスメントとは、事業者自らが潜在的な危険性又は有害性を未然に除去・低減する先取り型の安全対策である。安全に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
   1 .
「ISO/IECガイド51( 2014年改訂 )」は安全の基本概念を示しており、安全は「許容されないリスクのないこと( 受容できないリスクのないこと )」と定義されている。
   2 .
リスクアセスメントは事故の末然防止のための科学的・体系的手法のことである。リスクアセスメントを実施することによってリスクは軽減されるが、すべてのリスクが解消できるわけではない。この残っているリスクを「残留リスク」といい、残留リスクは妥当性を確認し文書化する。
   3 .
どこまでのリスクを許容するかは、時代や社会情勢によって変わるものではない。
   4 .
リスク低減対策は、設計段階で可能な限り対策を講じ、人間の注意の前に機械設備側の安全化を優先する。リスク低減方策の実施は、本質安全設計、安全防護策及び付加防護方策、使用上の情報の順に優先順位がつけられている。
   5 .
人は間違えるものであり、人が間違っても安全であるように対策を施すことが求められ、どうしてもハード対策ができない場合に作業者の訓練などの人による対策を考える。
( 技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 適性科目 問42 )
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この過去問の解説 (3件)

11
「ISO/IECガイド51( 2014年改訂 )」に関する問題です。

1.適切です
ISO/IECガイド51は安全の基本概念を示しています。
その中で安全の定義を深刻な問題として取り上げ、「許容されないリスクのないこと」と定義しています。

2.適切です
製品やプロセスに生じるリスクは、許容可能なリスクレベルまでリスクを下げる必要があります。
ただし許容可能なリスクまで下がったからといってリスクがゼロになったわけではなく、リスクは残っており、これを「残留リスク」と呼びます。
残留リスクは、文書により使用者に通知する必要があります。

3.不適切です
安全の尺度は、その時代、社会の情勢によってかわるため、一定にできないと示されています

4.適切です。
機械設備側の安全を優先する必要があります。
優先順序は、本質安全設計、安全防護策及び付加防護方策、使用上の情報で、上位にある方策を省略して、下位の方策を講じてはならないと示されています。

5.適切です
人はどうしても間違えることから、ハード、人の順に優先順位をつけて対策を講じる必要がある、と示されています。

よって、3が正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

「ISO/IECガイド51( 2014年改訂 )」に関する問題です。

1.適切です

 ISO/IECガイド51では安全という言葉は、許容不可能なリスクがないこと、と定義されています。

 よって適切です。

2.適切です

 リスクアセスメントと呼ばれるリスクの見積もりを行うことにより、リスクを軽減させることは可能であるが、すべてのリスクを解消できるわけではありません。

 この残っているリスクを残留リスクといい、残留リスクに関して文書化することが求められます。

 よって適切です。

3.不適切です

 どこまでのリスクを許容するかは時代や社会情勢により変化すると示されています。

 よって不適切です。

4.適切です

 リスク低減をはかるため設計段階で次のような低減優先順位がつけられています。

1.本質的安全設計

2.安全防護策及び付加防護方策

3.使用上の情報

 加えて、優先順位が上位にある方策を省略して、下位の方策を講じてはならないと示されています。

 よって適切です。

5.適切です

 人は間違えるものであるため、人が間違っても安全であるように対策を施す必要があります。

 設計の段階で優先順位がつけられており、ハード対策ができない場合に、作業者の訓練などの人の対策を考えるようになっています。

 よって適切です。

1

「ISO/IECガイド51( 2014年改訂 )」に関する問題です。

1.適切です

 ISO/IECガイド51では安全の基本概念を示しています。安全とは「許容できないリスクがないこと」と定義されています。

 なお、従前の「受容可能なリスク」と同義とされています。

 よって、この記述は適切です。

2.適切です

 リスクアセスメントとは、事故の末然防止のための科学的・体系的手法のことをいいます。

 リスクアセスメントを実施することを通じて、リスクを軽減することは可能ですが、すべてのリスクを解消することはできないと考えられています。

 この解消できないリスクを「残留リスク」といい、残留リスクについては、文書化することが求められています。

 よって、この記述は適切です。

3.不適切です

 リスクの許容度については、時代や社会の情勢によって変化するため、時代や社会情勢によって変わるものではないとの記述は、不適切です。

4.適切です

 機械類の安全性を基にリスク低減のための3つのステップが明示されています。

 設計の段階で「1)本質安全設計→2)安全防護策及び付加防護方策→3)使用上の情報」の順に優先順位がつけられており、本質安全設計が最も重要なステップであるとされています。

 また、優先順位が上位にある方策を省略して、下位の方策を講じてはならないと示されています。

 よって、この記述は適切です。

5.適切です

 人は間違えるものであることから、人が間違っても安全であるように対策を施すことが求められています。

 設計の段階で「1)本質安全設計→2)安全防護策及び付加防護方策→3)使用上の情報」の順に優先順位がつけられており、作業者の訓練など人による対策は、これらの設計上での対策を踏まえた上で行われるものとなります。

 よって、この記述は適切です。

 よって、3が正解となります。

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