技術士の過去問
平成30年度(2018年)
適性科目 問43
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問題
技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 適性科目 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
環境保全に関する次の記述について、正しいものは○、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
( ア ) カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方である。
( イ ) 持続可能な開発とは、「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方として取り上げた概念で、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことである。
( ウ ) ゼロエミッション(Zero emission)とは、産業により排出される様々な廃棄物・副産物について、他の産業の資源などとして再活用することにより社会全体として廃棄物をゼロにしようとする考え方に基づいた、自然界に対する排出ゼロとなる社会システムのことである。
( エ ) 生物濃縮とは、生物が外界から取り込んだ物質を環境中におけるよりも高い濃度に生体内に蓄積する現象のことである。特に生物が生活にそれほど必要でない元素・物質の濃縮は、生態学的にみて異常であり、環境問題となる。
( ア ) カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方である。
( イ ) 持続可能な開発とは、「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方として取り上げた概念で、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことである。
( ウ ) ゼロエミッション(Zero emission)とは、産業により排出される様々な廃棄物・副産物について、他の産業の資源などとして再活用することにより社会全体として廃棄物をゼロにしようとする考え方に基づいた、自然界に対する排出ゼロとなる社会システムのことである。
( エ ) 生物濃縮とは、生物が外界から取り込んだ物質を環境中におけるよりも高い濃度に生体内に蓄積する現象のことである。特に生物が生活にそれほど必要でない元素・物質の濃縮は、生態学的にみて異常であり、環境問題となる。
- ( ア )× ( イ )○ ( ウ )○ ( エ )○
- ( ア )○ ( イ )× ( ウ )○ ( エ )○
- ( ア )○ ( イ )○ ( ウ )× ( エ )○
- ( ア )○ ( イ )○ ( ウ )○ ( エ )×
- ( ア )○ ( イ )○ ( ウ )○ ( エ )○
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この過去問の解説 (4件)
01
(ア)〇
カーボン・オフセットに関する内容であり、正しい記述です。
(イ)〇
「環境と開発に関する世界委員会」でとりあげられた持続可能な開発に関する内容であり、正しい記述です。
(ウ)〇
ゼロエミッションとは国際連合大学が提唱した、排出をゼロにする取り組みであり、正しい記述です。
(エ)〇
生物濃縮とは、動物の大量死などの環境問題を引き起こすものであり、正しい記述です。
よってすべて〇なので、5が正解です。
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02
環境保全に関する正誤問題です。
(ア)○
記述の通り、正しいです。
カーボンオフセットは二酸化炭素の排出量を減らす活動を行うのと同時に、どうしても減らせないものに対し利用されるものです。
例えば、植林事業、再生可能エネルギー事業の運営や投資が挙げられます。
オフセットが自ら排出削減が行われないことを正当化されるのではないかという認識共有の必要性に関する意見もあります。
(イ)○
記述の通り、正しいです。
外務省HP「持続可能な開発」に同様の記載があります。
(ウ)○
記述の通り、正しいです。
ゼロエミッションとは人間の活動から排出するものを限りなくゼロにすることで、持続的な経済活動や生産活動を展開する考え方です。
(エ)○
記述の通り、正しいです。
生物濃縮は、ある種の化学物質が生態系での食物連鎖を経て生物体内に濃縮されていく現象を指します。
全て○になりますので、5が正解です。
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03
<正解>5
[解説]
環境保全に関する記述内容についての正誤の組み合わせ問題です。
(ア)から(エ)の記述内容の正誤は以下のとおりです。
(ア)正しい記述内容です。
カーボン・オフセットとは、
CO2等の温室効果ガスの排出について、
まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、
どうしても排出される温室効果ガスについて、
排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、
排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方をいいます。
よって、正しい記述内容です。
(イ)正しい記述内容です。
持続可能な開発とは、
「環境と開発に関する世界委員会」が1987年に公表した報告書「Our Common Future」
の中心的な考え方として取り上げた概念で、
「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことをいいます。
よって、正しい記述内容です。
(ウ)正しい記述内容です。
ゼロエミッションとは、
産業により排出される様々な廃棄物・副産物について、
他の産業の資源などとして再活用することにより
社会全体として廃棄物をゼロにしようとする考え方に基づき、
自然界に対する排出ゼロとなる社会システムのことをいいます。
よって、正しい記述内容です。
(エ)正しい記述内容です。
生物濃縮とは、
生物が外界から取り込んだ物質を
環境中におけるよりも高い濃度に生体内に蓄積する現象のことをいいます。
特に生物が生活にそれほど必要でない元素・物質の濃縮は、
生態学的にみて異常なことであるため、環境問題につながります。
よって、正しい記述内容です。
これらのことから、組み合わせは、
(ア)〇 (イ)〇 (ウ)〇 (エ)〇
となります。
以上を踏まえて、各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1 (ア)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 (イ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 (ウ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 (エ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 (ア)から(エ)の全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
よって、5が正解となります。
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04
環境保全に関する正誤問題になります。
(ア)〇
カーボン(炭素)・オフセット(埋め合わせ)という意味であることから、正しい記述です。
(イ)〇
持続可能な開発とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」であり、正しい記述です。
(ウ)〇
ゼロエミッションとは自然界に対する排出をゼロにする取り組みであり、正しい記述です。
(エ)〇
生物濃縮とは、動物の大量死などの環境問題を引き起こすものであり、正しい記述です。
よってすべて〇なので、5が正解です。
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