技術士の過去問
令和元年度(2019年)
基礎科目「設計・計画に関するもの」 問3
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問題
技術士 第一次試験 令和元年度(2019年) 基礎科目「設計・計画に関するもの」 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
設計者が製作図を作成する際の基本事項に関する次の(ア)~(オ)の記述について、それぞれの正誤の組合せとして、最も適切なものはどれか。
(ア)工業製品の高度化、精密化に伴い、製品の各部品にも高い精度や互換性が要求されてきた。そのため最近は、形状の幾何学的な公差の指示が不要となってきている。
(イ)寸法記入は製作工程上に便利であるようにするとともに、作業現場で計算しなくても寸法が求められるようにする。
(ウ)限界ゲージとは、できあがった品物が図面に指示された公差内にあるかどうかを検査するゲージのことをいう。
(エ)図面は投影法において第二角法あるいは第三角法で描かれる。
(オ)図面の細目事項は、表題欄、部品欄、あるいは図面明細表に記入される。
(ア)工業製品の高度化、精密化に伴い、製品の各部品にも高い精度や互換性が要求されてきた。そのため最近は、形状の幾何学的な公差の指示が不要となってきている。
(イ)寸法記入は製作工程上に便利であるようにするとともに、作業現場で計算しなくても寸法が求められるようにする。
(ウ)限界ゲージとは、できあがった品物が図面に指示された公差内にあるかどうかを検査するゲージのことをいう。
(エ)図面は投影法において第二角法あるいは第三角法で描かれる。
(オ)図面の細目事項は、表題欄、部品欄、あるいは図面明細表に記入される。
- ア:誤 イ:誤 ウ:誤 エ:正 オ:正
- ア:誤 イ:正 ウ:正 エ:正 オ:誤
- ア:正 イ:誤 ウ:正 エ:誤 オ:正
- ア:正 イ:正 ウ:誤 エ:正 オ:誤
- ア:誤 イ:正 ウ:正 エ:誤 オ:正
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この過去問の解説 (4件)
01
製作図に関する正誤問題です。
(ア) 誤
環境温度等で金属変異するものもありますので、交差の指示は必要です。
(イ) 正
製図における寸法記入は作業現場で計算しなくても寸法が分かるようにするのが基本です。
(ウ) 正
限界ゲージとは、文字通り部品の実限界寸法を測るものです。
(エ) 誤
投影法は第一~四角法までありますが、基本は第三角法と第一角法となります。
(オ) 正
問題文記述の通りです。
よって、
ア:誤 イ:正 ウ:正 エ:誤 オ:正
となりますので、正解は5です。
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02
<正解>5
[解説]
製作図を作成する際の基本事項に関する記述内容についての正誤の組み合わせ問題です。
(ア)から(オ)の記述内容は、以下のとおりとなります。
(ア)誤った記述内容です。
工業製品の高度化や精密化に伴い、
製品の各部品にも高い精度や互換性が要求されています。
そのような状況でも、形状の幾何学的な公差の指示は必要とされています。
なお、JIS製図「公差表示方式の基本原則」では、
「図面には、部品の機能を完全に検査するために
必要な寸法公差及び
幾何公差が指示されていなければならない」
とされています。
よって、誤った記述内容です。
(イ)正しい記述内容です。
寸法記入は、製作工程上、便利であるようにするとともに、
作業現場では、計算しなくても寸法が求められるようにする
とされています。
よって、正しい記述内容です。
(ウ)正しい記述内容です。
限界ゲージとは、
できあがった品物が図面に指示された公差内にあるかどうかを
検査するゲージのことをいいます。
よって、正しい記述内容です。
(エ)誤った記述内容です。
投影法は、理論上、第一角法から第四角法まで考えることができますが、
第二角法と第四角法は、垂直投影面と水平投影面が重なってしまうため、
使用することができない方法ということができます。
そのため、図面は、第一角法又は第三角法で描かれることとなります。
よって、誤った記述内容です。
(オ)正しい記述内容です。
図面の細目事項は、
表題欄、部品欄、あるいは図面明細表
に記入されます。
よって、正しい記述内容です。
これらのことから、
ア:誤 イ:正 ウ:正 エ:誤 オ:正
となります。
これらを踏まえて、各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1 (イ)と(ウ)が誤、(エ)が正となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 (エ)が正、(オ)が誤となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 (ア)が正、(イ)が誤となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 (イ)以外は、合致していないため、
不適切な組み合わせとなります。
5 (ア)から(オ)の全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
よって、5が正解となります。
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03
設計理論に関する正誤問題です。
(ア)不適切です
JIS製図「公差表示方式の基本原則」では、「図面には、部品の機能を完全に検査するために必要な寸法公差及び幾何公差が指示されていなければならない」と記載があります。
幾何公差の指示が不要というのは、部品の機能を検査することができなくなり記述として誤りです。
(イ)適切です
JIS機械製図に記載されている内容であり、正しい記述です。
(ウ)適切です
JIS製図に限界プレーンゲージとして明記されており、正しい記述です。
(エ)不適切です
JIS機械製図では、「投影図は、第三角法による。ただし、紙面の都合などで、投影図を第三角法による正しい配置に描けない場合、又は図の一部を第三角法による位置に描くと、かえって図形が理解しにくくなる場合には、第一角法または相互の関係を示す矢示法を用いてもよい」と記載があります。
上記より第二角法という呼び名は存在せず、原則第三角法で製図することから、記述として誤りです。
(オ)適切です
正しい記述です
したがって、5が正解となります。
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04
イ 〇
ウ 〇
エ × 第三角法が一般的であり、第二角法で描くことはありません。
オ 〇
よって、5です。
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