技術士の過去問
令和元年度(2019年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問19
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問題
技術士 第一次試験 令和元年度(2019年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
ハロゲンに関する次の(ア)~(エ)の記述について、正しいものの組合せとして、最も適切なものはどれか。
(ア)ハロゲン化水素の水溶液の酸としての強さは、強いものから HF、HCl、HBr、HI の順である。
(イ)ハロゲン原子の電気陰性度は、大きいものから F、Cl、Br、I の順である。
(ウ)ハロゲン化水素の沸点は、高いものから HF、HCl、HBr、HI の順である。
(エ)ハロゲン分子の酸化力は、強いものから F2、Cl2、Br2、I2 の順である。
- ア、イ
- ア、ウ
- イ、ウ
- イ、エ
- ウ、エ
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この過去問の解説 (4件)
01
ハロゲンに関する正誤問題です。
ハロゲンは周期表17族に属する元素で、
フッ素(原子番号9 記号F)
塩素(原子番号17 記号Cl)
臭素(原子番号35 記号Br)
ヨウ素(原子番号53 記号I)
アスタチン(原子番号85 記号At)
の5元素をいいます。
(ア)不適切です。
ハロゲン化水素の酸の強さはHI>HBr>HCl>>HFの順番になります。
(イ)適切です。
原子番号の増加とともに、電気陰性度が増大します。
(ウ)不適切です。
ハロゲン化水素の沸点は、HCL<HBr<HI<HFの順となります。
HCL、HBr、HIについては、分子量の増加とともにファンデルワールス力が増大するため、この順となります。
HFが分子量にも関わらず沸点が大きいのは、分子同士で水素結合をしているためです。
(エ)適切です。
ハロゲン分子の酸化力はF2>Cl2>Br2>I2の順番で強いです。
適切なものは(イ)と(エ)になります。
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02
ハロゲンに関する正誤問題です。
ハロゲンは周期表17族に属する元素で、
フッ素 (F) 塩素 (Cl) 臭素 (Br) ヨウ素 (I) アスタチン (At)
の5元素をいいます。
周期表は上から順番に フッ素F 塩素Cl 臭素Br ヨウ素I アスタチンAt です。
(ア)不適切です
ハロゲン化水素の水溶液の酸の強さは、HF<HCl<HBr<HI と周期表の下に行くほうが強くなります。
よって不適切です。
(イ)適切です
電気陰性度は周期表の下に行くほど小さくなります。
よって適切です。
(ウ)不適切です
ハロゲン化水素の沸点は、HCL<HBr<HI<HFの順となります。
よって不適切です。
(エ)適切です
ハロゲン化分子の酸化力は原子番号が下にいくほど弱くなります。
よって適切です。
したがって、適切なものは(イ)と(エ)です。
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03
イ、エが正解です。
ア ハロゲン化元素の水溶液の酸性は、元素表の下の方から強いため、
HI, HBr, HCl, HF の順が正しいです。
イ 正しい
ウ ハロゲン化元素の沸点は、元素表とは関係ありません。
沸点は、HF 19.5℃,HCl-85℃,HBr-68.7℃,HI-35.7℃ です。
エ 正しい
よって、正解は イ、エ です。
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04
ハロゲンに関する正誤問題です。
(ア)ハロゲン化元素水溶液の酸性は、元素番号の大きいものから強いため、
HI, HBr, HCl, HF の順となるので、不適切です。
(イ)適切です。
(ウ)ハロゲン化元素の沸点は、
HF 19.5℃,HCl-85℃,HBr-68.7℃,HI-35.7℃
となりますので、不適切です。
(エ)適切です。
よって正解はイ、エです。
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